美しく収納するインテリア雑貨

お気に入りの小物や暮らしに必要なものをおしゃれに飾る「見せる収納」。収納雑貨をうまく取り入れれば、お部屋はすっきりセンスアップします。今回は「上手に見せる収納」をご紹介します。

 

"見せる収納"を引き立てるのはすっきりとしたお部屋

「収納」というと一般的には「見せない」イメージをもちますが、大事にしているコレクションやお気に入りの小物、暮らしの中でよく使うものを、インテリアの一部のようにして飾る「見せる収納」という方法があります。

そして「見せる収納」をいっそう引き立てるのは、すっきりとした室内です。空間の美しさに配慮した「見せる収納」を追求していくと、その先には快適に暮らすためのスタイルが見えてきます。

{コラムキャッチ}:ライフスタイル

収納したものを美しく見せるだけでなく、それだけでもオブジェのようであり、さらには機能性も備えた収納雑貨を使うと、自然とお部屋を片付ける習慣ができてきます。またブロック式の収納ボックスを使えば、室内のイメージに合わせて「見せる収納」が楽しめます。

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今回の特集で「見せる収納」について教えていただいた、くろだあきこさん。 

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<プロフィール>

インテリアコーディネーター。国内・海外のインテリアショップに豊富な知識を持つ。「暮らし」に関わる事柄を紹介するライターとしても活躍。

必要な"もの"の置き場所をつくる

すっきりとした部屋づくりをするためには、上手な片付けがポイントになります。まず、それぞれの部屋において、必要なものと不要なものを確認しましょう。

家族が集まるリビングなどでは、各自が自分のものを持ち込むこともありますが、必要のないものは自分の部屋に持ち帰ることを習慣にして、ものを最小限にとどめます。

必要なものに対しては、きちんと「居場所」をつくることが大切です。たとえばリビングで散らかりがちな新聞や雑誌は、マガジンラックなどを利用して居場所をつくるとわかりやすくなります。そしてラックからあふれてしまわないように、古くなった新聞や雑誌はこまめに整理します。また、サニタリースペースや玄関などでも、ものを置く場所や位置を家族で決め"使ったら必ずもとに戻す"ということを心がけるようにすると、お部屋はいつも片付いた状態になります。  

日常よく使う小物類も、まとめて置いておくといいでしょう。帰宅したら外す鍵や時計など、毎日身に付けるものはライト下のお皿に入れると、置いた場所を忘れません。家やクルマのカギなども居場所を決めておきましょう。

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動線を考えて収納雑貨を置く

必要なものがわかり、居場所をつくったら、それをセンスよく収納することがポイントになります。そんな収納の演出をしてくれるのが、インテリア性のある「収納雑貨」です。

収納雑貨を選ぶ場合は、デザインの美しさや楽しさも大切ですが、部屋の広さや家族の生活動線、収納雑貨を置く場所などを考慮して選びます。たとえばテレビのリモコンであれば、テレビの近くではなく、リモコンを操作するソファの近くに置き場所をつくるのが合理的です。サイドテーブルをソファの横に置いて、リモコンを乗せれば、手が届きやすく、戻すのも面倒ではなくなるはずです。片付ける場所を示すサインにもなりますし、片付ける行為を習慣化させることにもつながります。  

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大勢が使い、散らかりがちなリビングは、必要最低限のものを、置き場所を決めるとキレイに片付きます。テレビのリモコンなどは、ソファの近くなど、動線も考えた収納をするといいでしょう。

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機能性とデザイン性を考慮

収納雑貨は、お部屋に置くインテリアにもなるので、機能性に加え、デザイン性の高いものを選びたいものです。

玄関には、すらっとした形のコートハンガーを置いてみてはいかがでしょう。帰宅後、すぐにコートを掛ける場所としての機能を果たすとともに、コートが掛かっていない時でも、素敵なオブジェとして訪れる人をハッとさせることでしょう。

キッチンなどの機能性が優先される空間でも、デザイン性の高いものを取り入れることで暮らしはもっと楽しくなります。ゴミ箱もそのひとつです。最近は細かく分別しなくてはならない地域が多く、いくつもの袋があふれてしまう、などということも起こりがちです。しかしそういう場所にこそ、「見せる」ことを意識して、デザイン性に優れたすっきりしたものを選んで置いてみてはいかがでしょう。部屋がきれいになれば、片付けるのも楽しくなるという相乗効果も期待できます。

インテリア性の高い収納雑貨は、すっきりした空間に置くことで「見せる収納」を実現します。毎日の暮らしを見つめ直し、お気に入りの収納雑貨を取り入れて、お部屋のセンスアップに役立ててみませんか。

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コートの必要な時期や来客があるときなどは、スリムなコートハンガーが玄関にあると便利です。

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ワインボトルを美しく収納すれば、キッチンやダイニングのインテリアになります。

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こまごまとした小物はボックスに収納すると、机の上はいつもすっきりした状態が保てます。

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新聞紙や雑誌、ペットボトル、プラスチック容器などの資源ゴミのほかに、ビンや缶、金属、燃えないゴミなど、地域によって分別の種類は違いますが、細かく分けるようになってきました。そのためキッチンでの分別が大切になります。

こんなときには、いくつものトレイが組み合わされているゴミ箱を使うと手間をかけずに分別することができます。キッチンに置くスペースや分別の種類に合わせてから、デザインを決めるとよいでしょう。通信販売でも購入できます。

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ものをオブジェのように美しく見せる・魅せる

納するものを引き立て、それだけでもオブジェのように美しい。収納されている場所がわかれば、暮らしは快適になります。

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美しい木目と温かみのある手触りが特徴のウォールナット材を使用しています。オブジェを思わせる形は、玄関先をエレガントに演出します。

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つま先のスチール部分を本の下に入れ、手で支えるように工夫されたブックエンドです。ユニークな形から、思わず本にも目がいってしまいます。

 

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帰宅後、時計や鍵を置きながらライトをつけられるようにデザインされたライトです。ベットサイドやチェストの上にあると便利です。

 

 

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収納するものに合わせて、リビングや玄関などで使えます。扉は開閉しやすいように工夫されていますので、出し入れがスムースです。

 

 

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8本のピーチ材が美しいカーブを描き、しっかりと組み合わさっています。木のもつ質感とスリムな形は、玄関の上品なインテリアになります。

 

 

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動が楽なキャスターがついていますので、キッチンにあれば捨てるために動く必要がなくなります。袋を2つかけて分類することができます

 

お部屋がキレイになる"見せる収納"に関する書籍をご紹介します。使いやすく美しい収納は、居心地のいい家づくりにもつながります。

{本の紹介}{見出し:ライフスタイル本の紹介}

玄関、居間、キッチン、寝室などの部屋ごとに、限られた空間で美しくかつ使い勝手のいい収納をするためのアイデアを豊富な実例とともに紹介。靴や洋服の収納法から書棚をインテリアとして生かすコツ、思い出の写真の飾り方、くつろげる照明の選び方まで、参考にしたい部屋づくりのヒントが満載。 200点以上ものカラー写真はすべて実在する家のものなので、きっとあなたの暮らしに役立つヒントがあるはず。

{本の紹介}

ソフトバンククリエイティブ
Martha Fay、Carol Endler Sterbenz、Genevieve A. Sterbenz(著)、田辺千幸(翻訳)
2,940円(税込) 

{本の紹介}{見出し:ライフスタイル本の紹介}

イギリスの収納は"見せて飾る"収納と"小さな"収納。日本より小さいくらいの家で、誇れるもの、美しいものを他人に見せるイギリスならではの収納の知恵を知り、取り入れてみましょう。お部屋の中がキレイに片づき、見せたいものをセンスよく見せることができるようになります。

{本の紹介}

大和書房
井形 慶子(著)
680円(税込)

{本の紹介}{見出し:ライフスタイル本の紹介}

広くはないけれど、いつもきれいですっきりと片づいている。そして、とびきり居心地がいい部屋。きれいを維持するための収納のポイント、キッチンの整理法、時間をかけない掃除術、気持ちよく暮らすための習慣など、本書はドイツ人の母から受け継いできた暮らしの知恵を、豊富な写真とともに紹介します。

{本の紹介}

ソフトバンククリエイティブ
門倉多仁亜(著)
1,500円(税込)