秋の菜園にチャレンジ!

秋冬の食卓を賑わせてくれる食材たちを、庭の一角で育ててみませんか?秋の菜園で、食卓をにぎやかにさせませましょう!



トマト・シソ・キュウリ・枝豆......。春に植えた野菜たちの収穫も、ピークを過ぎました。我が家でもキュウリがまだ少し花をつけていましたが、シソを数本残してあとは全て整理しました。株を抜いたあとの土を掘り返し、残っていた根などを処分。このあと土壌改良のため、苦土石灰を施して一週間ほど寝かせます。これに堆肥や肥料をすきこんで更に一週間もすれば、次の植付けができるようになります。

20160901-001.jpg近所のホームセンターには、既に様々な野菜苗や種が並んでいました。土が出来上がるまでの間に、秋の菜園計画を立てながら、育苗箱での種蒔き、苗作りをしておきましょう。今回もキーワードは「初心者マークでも収穫できる」です!







これから種蒔きして収穫できるものというと、葉物では小松菜、シュンギク、ほうれん草、三つ葉、チンゲンサイ、キャベツ、レタス、根菜類ではダイコン、ラディッシュ、カブなどがあげられます。種蒔きの方法は、草花の種と変わりありません。キャベツやレタスなど野菜苗もいろいろ出回っているので、種蒔きが苦手という方は、苗から気軽に楽しんでみると良いですね。

20160901-002.jpg球根を植え付けるものでは、ワケギやアサツキがあります。どちらも薬味などに重宝する、ネギの仲間ですね。堆肥などをたっぷり施した肥えた土に植え付けると、グングンと葉が伸びてきます。20~30cm葉が伸びたら収穫できますよ。


注意したいのは、球根植えつけ時の覆土。ワケギは、球根の先の部分がほんの少し見える程度に植え付けます。それに対してアサツキは、球根の上に6cmほど土を被せます。





種蒔きから作れる野菜を並べてみましたが、その中でもイチオシ野菜の栽培ポイントをご紹介しましょう。

■小松菜
春~秋まで種蒔きでき、ほぼ一年中収穫できるという、家庭菜園の優等生です。特に秋まきは、品質の良いものが収穫できます。記事冒頭のように土作りを済ませ、まき床に10~15cm間隔にすじまきし、薄く覆土します。順次2回ほど間引きをし、化成肥料で追肥を施します。草丈15~20cmで収穫できます。秋まきは種蒔きから収穫まで2ヶ月くらいかかります。霜が降りる地域では不織布などで霜よけします。

■シュンギク(キクナ)
家庭菜園には葉を摘み取って使う「中葉シュンギク」が適しています。9月と3月が種蒔き適期ですが、初心者には秋まきの方が簡単です。土作りを済ませたまき床にすじまきし、ごく薄く覆土。順次間引きし、本葉7、8枚で株間10~15cmくらいにします。間引き後は化成肥料を与えます。草丈15~20cmで収穫できます。秋まきは、上部の新芽部分を摘み取って使います。種蒔きから収穫まで40~50日。間引いた葉も食べられ、長く楽しめます。霜が降りる地域では不織布などで霜よけします。

■小カブ
家庭菜園の根菜というとラディッシュ(ハツカダイコン)が手軽ですが、お料理での利用範囲を考えて、今回は小カブをピックアップ。小カブは直径4~5cmで収穫するカブで、葉茎も利用できます。9~10月が種蒔き適期。土作りを済ませたまき床に種をすじまき、またはばらまきします。本葉が2、3枚のときと5、6枚のときと間引きし、最終的には株間10cmくらいにします。間引き後は液肥を施します。
種蒔きから収穫まで50日くらい。あまり長くおくと、スが入ることがあるので注意します。

ワケギ・アサツキと上記の野菜たちは、プランターでも栽培できます。自家製の小カブの漬物、シュンギクは鍋物に、ワケギは毎日の薬味にと、既に頭の中は食べるほうに向かっています。

 




この記事の担当ガイド

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ガーデニング ガイド 

畠山 潤子

 

花と緑のある暮しを楽しむ、ガーデニングライフのプロパゲーター

花好きな母のもと、幼少より花と緑に親しむ。1997年より、本格的にガーデニングをはじめる。
ガーデニングの素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいとの思いで、ガーデンライフアドバイザーとして記事執筆や監修、講習会の講師などの活動を行う。

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