サイズの合わない服が捨てられない。クローゼットで幅をきかせるその服が、痩せられない大きな原因。ダイエットしたくなったら洋服整理から始めましょう。
今日はコレにしようと選んだ服がパツパツで着られない!出掛ける直前のショッキングなできごとに、憂うつな1日になったという経験はありませんか?この衝撃をバネにダイエットを決意!まずは、クローゼットの扉を開けて点検しましょう。
今まで着ていた服がサイズ違いになっていた。そんなときに、服の整理ができていない自分に気づく人は殆どいません。実は、自身の変化とクローゼットの収納は深く関わっているのです。
よく着ている服であれば、「あれ?ちょっと窮屈」と感じるはず。しばらく着ていなかった服だから、ある日突然にサイズが合わないことにがく然とするのです。体重ではなく体型が変わったせいかもしれません。ここで反省したいのは、そのことに気づかないくらい、服とご無沙汰してしまったことではないでしょうか。
自分の体型に気を配るのと同じレベルで、服の整理にもしっかりと取り組むことが大切。「痩せていた時の服を捨てたらダイエットに成功した!」という話を耳にします。クローゼットに「痩せたら着る」服を眠らせていると、いつまでたっても痩せられないようです。
目標を達成したら、それにふさわしいお気に入りの新品服を手に入れる。それを励みにダイエットを続けるのが、精神衛生上も良いということです。
ダイエットに取り組むときには、これまでの生活スタイルを見直す場面に出くわします。直接的には食生活と運動といった部分ですが、痩せれば着られる服をはじめとしたワードローブのチェックも忘れずに。点検するのはサイズだけではありません。今の自分に合った着やすい服、似合う服を中心に収納して、着る機会がなかったり着られなかったりする服は手放すことを考えましょう。
たとえば、3年間着ることがなかった服というのは、自分にとって既に過去の服ということです。服のコンディションが良いものであれば、フリマやリサイクル店でも十分通用します。反対に、何年も前の服であっても出番のある服は、迷わず残しましょう。チュニックやプルオーバーなど、身体のラインを強調しない服は、ダイエット中に活躍してくれるはず。ジャッジの決め手は、ダイエットを応援してくれる服です。
特に、春夏の服は薄手のものが多いので、自分の気になる所が目立ちがち。無理して着てみても、落ち着かなくてぎこちなくなってしまいます。たとえ高かった服であっても、勇気を振り絞って要らない服を処分して、一から出直すつもりでワードローブをリセットしましょう。
しまいたい服が決まったら、最後にクローゼットを仕上げます。
ダイエットしたあとの理想の姿が描けていますか?こういうデザインの服を着たいといった、具体的な形が思い浮かんでいると、クローゼットもそれに合わせて整えやすくなります。組み合わせが楽しめるようなコーディネートのパターン、ベーシックな服に合わせる小物のアイテム、単品で個性的に着こなすなど、自分のファッションスタイルとクローゼットの整理をつなげて考えてみましょう。
ハンガー掛けにする服とたたむ服の割合が分かると、パイプの長さと引き出しや棚の段数の目安になります。ハンガーを使いたいのは、コートやジャケットのような型崩れさせたくない服と、折りジワが気になるボトムスやワンピース。
たたむのが面倒でハンガーを使いたいという人もいると思いますが、あれもこれも吊るせるほどスペースがないという場合は、たたむことでコンパクトに収納できます。仕上がりが四角い形になるようにたたんでから、引き出しにしまう際には、上から見た時に服が一覧できるように立てて入れましょう。
また、色別とアイテム別のどちらが選びやすいかが予想できると、並べ方も決まります。たとえば、同色を組み合わせて着ることが多いなら色別に。上下とインナーを組み合わせて着ることが多いなら、アイテム別といった具合に収納してみましょう。組み合わせが決まっている服であれば、セットにしておくと選びやすくなります。
自分のコーディネートのスタイルが、クローゼットの見た目そのものです。見た目にもキレイなクローゼットになれば、オシャレが楽しくなって、理想の体型をキープできるといった好循環に。クローゼットに自分の姿を重ね合わせて、そこに並んでいる服からいい刺激を受け取りましょう。
しまうときには、この3ルールを実践すると上手くいきます。痩せ日が片付け日という自然と上手くいくタイミングを選ぶのも手です。インテリアモデルの倉本康子さんをお手本に、クローゼットもダイエット! 理想にぐんぐんと近づいていきますよ。
この記事の担当ガイド | |
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収納 ガイド すはら ひろこ
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365日おうちのもやもや整理に取り組む 片付け・収納のエキスパート。
建築・インテリア・整理収納の資格と、豊富な経験に基づいた片付け術に定評がある。住宅の商品開発や収納用品のデザイン監修をはじめ、雑誌やテレビ、ラジオなどメディア出演多数。著書・監修書も多く、人気講師として各地でセミナーを開催。共働き主婦の目線から追求した収納法は、誰もが実践しやすくヤル気が続くと好評。
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