失敗しない 収納プロが選ぶ安くて片付くグッズ5例

収納用品を単体で買うなら高くはありませんが、一つや二つではこと足りないから、いくつか揃えたい。そうなると、それなりに費用がかさみます。失敗しないためにも、プロはいったいどんなグッズを選んでいるのか紹介しましょう。



プラケースの利用率が高い

雑誌でよく取り上げられているので、プラケースを使っているプロが多いのはご存じのとおりです。ひと口にプラケースといっても、メーカーによってサイズ、形状、色が違います。まずは、使いたい収納場所の寸法を測ることが先決です。そして、ケースを使って整理したいモノは何でしょう。

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プラケースがよく使われているのは、やはりキッチン。戸棚やオープンラック、引き出しの中など広範囲で活用できます。乾物やお菓子などの食品を筆頭に、調理用の小さな道具をまとめるためです。メッシュになっているものは通気性が良いのですが、埃が気になるという人は避けたほうがいいでしょう。ふた付きのものは、埃よけと積み重ねのできる点がメリットです。

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水洗いができて手入れがしやすいので、冷蔵庫で食材整理、洗面所で詰め替え用をストックするために使っているプロもたくさんいます。こうしたプラケースはほぼ定番商品として100円ショップ、ニトリ、IKEA、無印良品、カインズ、ホームセンターなどで扱っているので、手に入れやすいグッズです。最近は、ホワイトが人気ですが、半透明のものは中身が見えるので使いやすいという声もあります。



大小の引き出しケースはマストアイテム

収納プロから学びたいのは引き出し使いです。家じゅうのあちこちで、引き出しケースを上手く活用しています。その代表は、何といってもたたんだ服の収納。クローゼットを開けると必ず引き出しがあります。ランジェリー、ソックス、ハンカチといった小さなものからニットやパンツなど、たためるものは何でも入れています。もちろん、立ててしまう縦収納です。

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その他に、押し入れや廊下の収納、リビングボード、洗面台など、棚収納と組み合わせて使われています。衣類用には大きいサイズ、書類や文具にはA4サイズ、化粧品などの小物にはCDケースくらいを目安に選ぶといいでしょう。ほとんどのケースが半透明タイプなので、引き出しの手前に紙や布を入れて、見栄え良くアレンジしているプロもいます。

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一カ所にいろんな種類の持ち物をしまいたいリビングのような場所では、積み上げたり並べたり、組み合わせのできるメーカーのものを選びましょう。


そして、整理上手なプロが使っているおすすめ仕切りグッズはコレ!



仕切りケースで整理上手

小さな調理グッズや文具、化粧品、アクセサリーなど細かいモノの整理は、プロのこだわりが見てとれます。使いやすい引き出し収納をさらに有効活用するうえで、きっちりと仕切るのがワザの見せどころです。

引き出しのしまいたいモノを決めて、どんな分類にしたら使いやすいのか?そして、引き出しの中をいくつに仕切りたいのか?仕切りの大きさは大中小のどの組み合わせにするのか?そもそも、引き出しの中にピタリと入る仕切りケースはどのメーカーのものなのか?

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仕切られたあとの完成形を見ていると簡単なように思えますが、条件を一つ一つクリアしていくのは意外と大変です。細かく仕切ろうとすればするほど、しっかりと計算しないといけません。そこまでこだわりを持たなくても、いくつか仕切るだけで十分に使いやすくなります。

仕切り用のスリムケースは、100円ショップに各種あります。その他に、ケユカなどのお店や通販を調べてみましょう。



書類ボックスは素材で使い分け

A4サイズの書類ボックスにはフライパンを立てて入れる。キッチン収納術ではお馴染みの使い方です。

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実際に、キッチンの観音扉の中や引き出しでフライパンのほか、鍋のフタやまな板などにも応用されています。このボックスを使うことで、出し入れがしやすくて便利になるのですが、積み重ねてしまっていた時に比べると、しまえる数が少なくなります。たくさんしまいたい人にとっては残念な結果に...。でも、手に馴染んだ使いやすい道具を中心に、必要な数に絞り込むきっかけになりそうです。

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書類、手紙、プリント整理用にと、ボックス本来の用途で使う場面もあります。オープン棚に並べる場合には、紙製、皮革調ビニール製、布張り、木製のものなどボックスの素材を選ぶのもいいでしょう。紙のボックスは繰り返し使っていると角が擦れてくるので、縁の部分を補強してあるモノのほうが長く使えます。布や木のものは値段が張りますが、リビングで見える場所に並べるとしたら、見栄えが良くなります。



ナチュラルなインテリアになるカゴ好きも多い

北欧好きはカゴ好きが多いと思いますが、ナチュラル感のあるインテリアで暮らすプロ全般がカゴをよく使っています。北欧の白樺のカゴで高価なものは、室内で使いますが、戸棚や引き出しの中で使うカゴとなると、実用性で選ぶことになります。

プラスチックでは味気ないけれど、四角い形状は整理整頓にとって魅力的。天然素材の性質からすると、角を四角く仕上げるのは難しいはずですが、プラスチック製とほぼ変わらない形状になっているカゴは大人気。しかも、積み重ねられるように作られているものは、高評価です。

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使いみちとしては、おもちゃやゲーム用品、食品や食器、ピクニック用品や紙袋、オムツやベビー用品など多種多様。カゴの素材感がインテリアに馴染みやすいので、プロのお宅の室内でよく見かけます。カゴ選びがしやすいのは無印良品を筆頭に、IKEA、ケユカ、ニトリなど。タオルや衣類をしまいたいときには、生地がカゴ素材に引っかからないかどうか、実物を手に取って確認しましょう。

キッチン収納は、グッズの活用が欠かせません。面倒くさがりでも収納用品があれば、こんなに簡単に片付きます。スマホやタブレットなどデジタル系収納だって100均でOKです。

北欧雑貨で片付けるなら、本場デンマークのフライング・タイガーとソストレーネ・グレーネでキュートなものを見つけましょう。トレンド感のある収納系ならZARA HOMEにお任せです。

 



この記事の担当ガイド
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収納 ガイド 

すはら ひろこ

すはら ひろこ 

365日おうちのもやもや整理に取り組む 片付け・収納のエキスパート。

建築・インテリア・整理収納の資格と、豊富な経験に基づいた片付け術に定評がある。住宅の商品開発や収納用品のデザイン監修をはじめ、雑誌やテレビ、ラジオなどメディア出演多数。著書・監修書も多く、人気講師として各地でセミナーを開催。共働き主婦の目線から追求した収納法は、誰もが実践しやすくヤル気が続くと好評。

 

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