プリザーブドフラワー

「プリザーブドフラワー」は、生花の美しさをいつまでも保ち続ける、最近人気急上昇のお花です。プリザーブとは"Pureserve=保存する、維持する"という英語が語源。お部屋の中を明るくする評判の新花、プリザーブドフラワーの魅力をご紹介します。

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「プリザーブドフラワー」は、まるで水をあげてしまいたくなるほどフレッシュ感を漂わせる、限りなく生花に近いお花です。生花に見えますが生花ではなく、またもちろんドライフラワーとも異なります。

プリザーブドフラワーは、花の細胞がもっとも元気なときに保存液を吸い取らせ、花の加齢をストップさせる新しいスタイルのお花です。植物の水分を保存液に置き換えることで花の組織を元気なときの状態でキープしているので、しなやかな感触、瑞々しさをそのままに、生花のように何年も咲き続けます。

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日本でも最近人気急上昇のプリザーブドフラワー。その歴史は90年代のはじめにフランスから始まっています。その後フラワーデザイナーたちによってその魅力がヨーロッパ中に広がり、日本ではここ数年のうちにまったく違った価値観をアピールし、"高級で上質な花"として、ウエディングギフトなどで評判を呼んでいます。

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ミントグリーンのバラとグリーンが奏でる涼やかなアレンジ。同系色だけでまとめられたナチュラルなフォルムは、見ているだけで心癒されます

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日本を代表するフラワーデサイナーのひとり。独特の美しい色合いとエレガントでやすらぎのあるデザインには定評がある。雑誌「花時間」や「ミセス」などに作品を多数紹介、フラワーデザインを通して心地よいライフスタイルを提案している。専門誌PRETTYPRESERVEDに"今野政代のSTYLES"を連載中。近著に「プリザーブドフラワー・デザインブック」(六耀社)がある。2002年WAFA世界大会コンペティション3位。(有)ベル フルール代表取締役。

写真:ライフスタイル_コラム

(有)ベル フルール
http://www.belles-fleurs.com/

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直射日光を避けるなど、保存に気を使えば、生花に近い花びら一枚一枚の風合いやソフトな感触など、自然のフォルムが3~5年はそのまま続きます。特に、思い出にとっておきたいウエディングのブーケなどにはおすすめです。

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有機的な着色料を保存液に混ぜて吸収させているので、自然な色合いが楽しめます。逆に自然界にはない、ミステリアスなブルーやミントグリーのバラなどの色合いも可能です。生花にはない、色の世界が広がります。

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制作には多少時間がかかりますが、枯れる心配がないので、クラフト感覚の素材として、自由な発想でのアレンジが可能です。水を入れる花器も必要としないので、壁や天井から吊るしたり、写真フレームなどのワンポイントにしたりと、さまざまな飾り方が考えられます。

また、ワイヤを使うと柔軟に形をととのえることができます。数種のバラからはじまり、今は花の種類や色も充実し、さらにグリーン系の葉類や果実などの種類も増え続けています。アイデアひとつで、生花以上の新しい楽しみ方が見つかりそうです。

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ゲストがどの位置からも楽しめる、色もサイズも豊富なローズならではのアレンジ

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食卓に爽やかな気分と透明感をアレンジ。緑色のワイヤを巻き込んで、その表情に花を沿わせるだけで自然な表情が

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上質なワインレッドのバラで、
白い壁を彩る。下に向かって流れ落ちるフォルムは
エレガントに空間を際立てます

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丁寧に扱えば3~5年は持つというプリザーブドフラワー。生花ではないので、夏場でもしおれる心配はありません。おもてなしの日には、ゲストの方たちにお土産としてお持ち帰りいただくことを考えて、一人分ずつ器にアレンジ。テーブルに人数分を美しく並べます。箱に入れて、お開きのときにプレゼント。

長持ちするプリザーブドフラワーはいろいろなシーンで重宝しますが、中でもプレゼントにはうってつけのアイテムです。個性的なブルーローズは一輪だけでも存在感があります。透けるオーガンジーのリボンとワイヤ入りのリボン。2種類のリボンの違った表情をブルーローズの周りに包み込むようにアレンジすると、大輪のバラに。一輪のアレンジは、形がキレイに見えるよう器の中心に刺すのがポイント。リボンはブルーローズと一体化するように、花びらの角度に沿わせるように差し込みます。リボンは花の色と同系色にまとめればエレガントに見えます。また補色の関係で際立たすと、モダンな演出が生まれます。左のイラストのように一輪のワイヤリングのコツを覚えれば、後はあなたのセンスでアレンジを自由に楽しめます。おもてなしのこころをプリザーブドに託して、特別な日をエレガントに演出してみましょう。

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プリザーブドフラワーは茎がないのが特徴。生の時の表情をそのままに、一輪ずつ固定、丁寧にボックスに収める

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自然界にはないミステリアスなブルーローズ。ひと時、食卓で愛でたアレンジはそれぞれをギフトボックスに入れてゲストのお土産に

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東急ハンズなどの大型雑貨店には、プリザーブドフラワーとともに「プリザーブドフラワー」を作るのに必要な加工液が販売されています。花の色を抜く液体と、着色する液体の2種類を使って作るタイプと、1種類の加工液に数日間浸けるだけでできてしまうものとがあります。

2種類の加工液を使うタイプでは、本来の花にはない色の花を作ることができます。また1種類の加工液のものは、「違う液への移し変え」や「すすぎ」などの工程が必要なく、手軽に作れる利点があります。加工液の価格は内容量によって異なりますが、1,000円~2,000円程度から購入できます。

 

 

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フラワーショップやデパートのフラワーコーナーなどでは、プリザーブドフラワーの販売、注文の受付けをしているところもあります。なお注文する場合は、でき上がりまでに10日~2週間くらいはかかるそうです。ショップによって異なるので、詳しくはお店にお問合せください。また検索サイトで「プリザーブドフラワー」で検索すれば、たくさんのオンラインショップも見つかります。

価格はお花の種類や数、ボリュームによってまちまちですが、標準的なもので5,000円くらいから購入できます。

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半分にカットした裸線ワイヤ(#22)をバラの子房(茎もとの緑色部分)に半分突き通したら、片手で花を固定しながら2 本のワイヤを平行に整える

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バラに通した針金を3cmぐらいにカットしたら、あらかじめ器の中にセットしておいたオアシスの中心に差し込む

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ワイヤ入りリボン2本と、裸線ワイヤを2本用意する。ワイヤを1/3にカット、リボンの両端と中央にツイスティング(ねじる)しておく

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バラの周りにリボンを沿わせるように3箇所仕込む。リボンは丸く弛ませながら遊ばせるのがコツ。2本目のリボンは1本目のリボンに絡めるように刺して完成!

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"おいしいそう"と、思わず口に運びたくなるフラワーケーキ。アフタヌーンティーのサンドイッチやスコーンと一緒にティーテーブルに並べれば、会話はいっそう弾みます。
本物のケーキのように仕上げるには、プリザーブドフラワーの色選びが重要。果物をイメージするオレンジ色や黄色のミニローズ、それにミモザやブラックベリーなどをココットに集合させたら、仕上げにミントなどのハーブをトッピング。よりフレッシュ感が漂います。ソーサーにのせてスプーンを添えればパーフェクトです。

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