唐辛子などの辛みの強い香辛料をたっぷり使った食品やアルコールなどはそのもので花粉症を引き起こすものではありませんが、粘膜の毛細血管を刺激して、鼻水がひどくなることもあります。最近は、花粉症に有効だというアルコールも売れているようですが、やはり、アルコールですから、ほどほどに、というのが現実的だと思います。
また、タバコの煙に含まれる有害物質も鼻の粘膜を刺激し、体内の活性酸素を増やし、花粉症の症状を悪化させてしまう。自分だけではなく、周りにいる人のためにもぜひタバコは控えましょう。
甘くて冷たいデザートは、カラダを冷やすので、症状がひどい時だけでも、控えめに。
果物には、ひどく反応することが・・・
野菜や果物にはビタミンやミネラル、また活性酸素を除去する抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれているとはいえ、花粉症の人は、果物アレルギー(口腔アレルギー症候群)になりやすいことが指摘されています。過分を吸い込んでいなくても、特定の果物を食べると、咽や唇、舌のかゆみ、痛み、また消化器系の症状が出ることもあるようです。
リノール酸のとり過ぎにも注意
植物油に含まれているリノール酸は、以前コレステロールを下げる作用があると言われ、注目されていた脂肪酸ですが、とり過ぎると、アレルギー症状を促進するということが分っています。
リノール酸は、必須脂肪酸といい、カラダにはなくてはならない栄養素ですが、現代人はとりずきる傾向がありますので、揚げ物やマヨネーズ、ドレッシング類など植物油を多く使った料理を食べ過ぎないように、気をつけましょう。
アレルギー予防に役立つ脂肪酸としてはα-リノレン酸で、体内でEPAやDHAに代謝されます。α-リノレン酸は、しそやフラックスシードの油に含まれていますが、たいへん酸化しやすいので、加熱しないでサラダなどのドレッシングで使う方が向いています。
花粉症を緩和するためには
花粉症を予防したり緩和するために役立つ食生活のポイントや、注目の成分、その他の対策については、こちらの記事をご参考になさってください。食品については、あくまで食べ物であり薬ではありませんので、過度な期待は禁物です。
民間療法の効果は?
花粉症を初め、アレルギーなどは慢性的な疾患なので、民間医療を利用する人が増えています。厚生労働省で、民間医療でどのようなものを利用しているか、またその効果が感じられたかどうかをアンケート調査してまとめています。
もちろん患者自身の評価で科学的検証ではありませんが、有効率が高いものでも、逆に効果を認めなかったとする率が高いものもあります。また気をつけないと行けないのは、鼻スチーム療法は温度を守れば副作用もなく、薬物治療を受けたくない妊婦さんなどには一時的効果は期待されますが、なかにはリバウンド現象で一過性に鼻閉が強くなる方もいるそうで、利用時に注意が必要なものもあります。
サプリメントや民間医療を利用される場合には、参考になさるとよいと思います。