今やっておけばお金が貯まる3つのポイント

やった人とやらない人、その差は1000万円以上に!

「貯まらない」と言い訳をしている人は、収入が仮に増えたとしても、お金が貯まるチャンスをみすみす逃している事がよくあります。特に大きなリスクを取らなくても、お金はその時々でしっかり貯まる、殖える方法があるのです。

もちろん、運用も大事。でも、その前にしておくことがたくさんあります。お金のお得情報は、向こうから歩いてきてくれません。お金の情報を集めるか、集めないかで、「貯まる家族」と「貯まらない家族」ができてしまいます。

お金の情報を賢く集めて実践するだけ!

私は、15年目の結婚記念日に1000万円を手にしました。もちろん、貯金以外のお金です。すごいことでもなんでもなく、年収200万円世帯の新婚当時、郵便局の保険が払い方によっては、貯金よりお得だと感じたため、コツコツ保険料を払って満期を迎えただけです。年収200万円世帯にもできたので、おそらく誰でもできたでしょう。

「知らないと損するのよね~」なんて、のんきな事を言う前に、是非実践して下さい。貯めワザはいろいろありますが、今回は、期間限定でお客様におすすめしている、貯めワザを3つご紹介します。

その1:住宅ローンで1000万円の差

住宅ローンの繰り上げ返済は、みなさんよくご存知ですね。真面目に、コツコツ繰り上げ返済することは、将来的に払う利息を圧縮できますので、トータルの返済額が安くなります。でも、今大事なのは、繰り上げ返済より「返済方法の見直し」です。そもそも、ボーナスも、手取りも減っている今、繰り上げ返済を熱心にすることは、手元からお金が無くなることを意味しますから、ある意味とても危険なのです。

銀行に返済したお金は、家計がピンチになっても貸してくれませんし、老後のお金をコツコツ貯めようと思っても、35年返済が終わってからスタートでは、遅すぎるケースがほとんどです。

そこで、繰り上げ返済をする前に、是非見ていただきたいのはこの3つ。
・金利
・返済期間
・残高

今、変動金利は0.865%!住宅ローン控除として、年末の残高の1%が支払った税金からキャッシュバックされますから、年収や家族構成などにもよりますが、住宅ローン控除がある期間は、実質無料というより、お釣りがもらえるような状況です。

銀行の35年間固定金利も、1.9%。フラット35は、1.85%ですから、変動金利との差は約1%というこれも低金利。熱心に繰り上げ返済をするより、借り換えた方がオトクなケースが多々あります。一般的に、借り換えの目安は、金利差1%以上、残りの返済期間10年以上、残高1000万円以上のどれかに当てはまれば、借り換えたほうがおトクです。でも、この低金利でこの中に当てはまらなくても、おトクなケースもあります。

600万円を老後資金にできる!

あるご家庭のケースです。
・借入額2560万円(8年前)
・30年固定金利:3.075%
・毎月返済額:11万円
・残高:1779万円
・今後の総返済額:2961万円

ちょうど、我が家も8年前に住宅ローンを組みましたから当時の事はよく覚えています。「3%台で30年間も金利が固定されるならお得ですよ!」というセールストークでした。

このご家庭も、お得な金利で借りられてよかった!と熱心に繰り上げ返済をなさっていました。しかし、このまま毎月11万円ずつ返済をしながら、繰り上げ返済のお金も貯めて、教育費や老後のお金を貯めるのは、やはり大変です。

そこで、借り換えるとすると......。
■フラット35への借り換え
・借入額1779万円
・固定金利1.85%
・期間:22年
・返済額8万2078円
・手数料+団体信用生命保険料+総返済額=約2278万円
・683万円のお得!

金利差1.225%で、借り換えの手数料や団信の保険料を計算しても、600万円以上おトクです。毎月の差額を貯金すれば、将来の老後資金の助けになります。

■変動金利0.865%に借り換え
・借入額1770万円
・変動金利0.865%
・期間:22年
・返済額7万3651円
・手数料+総返済額=約2016万円
・944万円のお得!

900万円以上お得ですが、変動金利は、文字通り金利が変わります。金利が上昇することを前提に、6年目に金利が仮に3%アップしたとしたら、
・返済額9万3514円
・手数料+総返済額=約2421万円
・539万円のお得!

まだ、おトクです。金利が固定金利か、変動金利か、残りの返済期間によっても効果が違いますが、是非この冬見なおしていただきたいポイントです。

<注意点>
借り換え時には、現金で借り換えの費用を用意しなければいけないものもあります。未経過利息といって、次払うボーナス払いの分の利息を現時点まで払わなければいけなかったり、繰り上げ返済の手数料などが必要な場合もあります。

残念ながら、手元にお金はない......という人、病気をしてしまって団体信用生命保険に入れないという人は、さらに裏ワザです。銀行に金利交渉をしてみましょう。今借りている銀行に、金利を下げてもらえないか、交渉するのです。他に借り入れがなく、住宅ローンの返済に遅れたことがなければ、交渉の余地ありです。

お客様の中には、銀行に行っただけで1.1%も金利を下げてもらえた人もいます。「1000万円以上得した!」と、とても喜ばれました。借り換えは手数料や必要書類を揃える手間がかかりますが、金利を下げてもらうのは、銀行に相談すれば、金利変更の用紙に記入するだけです。時間がない人にもオススメです。我が家も金利を2回下げていただきました。

その2:保険に入るなら3月までに!

金融庁が来年の4月に保険会社の標準利率を1.5%から1%に下げることが決まっています。なんのこっちゃ?ですね。

金融庁は、保険会社を監督する立場で、保険会社が逆ざやを抱えて、お客さんに保険金や保険の満期金、年金などが払えなくなったら大変ですから、今の金利に合わせた、保険商品を作るように指導しているのです。その元になるのが「標準利率」といわれるもの。保険会社は、この標準金利を目安に、予定利率を考えて保険料や保険金を計算します。同じ保険でも、バブル期のように予定利率が高い時の保険は、保険料が安く、予定利率が低くなると保険料が高くなってしまいます。つまり、このニュースは、来年4月から保険料が上る可能性がとても高いですよ!という事を意味します。

すでに、一部の保険会社では、一時払いの終身保険や保険料の短期払いといった、貯蓄性の高い保険を売り止めにするところもあります。「そろそろ子どもの教育費を貯める保険に入ろうかしら」なんて考えているママは、3月までに入っておくといいでしょう。その他、死亡保険だけでなく、医療保険も保険料が見直される可能性がありますので、保険を見直したい人は今がチャンスです。ついでに、必要な保障が多すぎないかもチェックしましょうね。

その3:ボーナスを預けるならココ

お金は3つに分けると、よく貯まり、よく殖えます。なぜなら、一つのところに入れておくと、安心して、使いきってしまうからです。今は、どこも低金利ですから、あえて銀行を分けなくても、一つにした方が管理が楽という考え方もあります。でも、お金が貯まるだけの口座があったらどうでしょう。絶対に減らない、残高が増えるだけの口座です。毎回、通帳を見るのが楽しくなりませんか?お金を下ろすのがもったいなくて躊躇しませんか?

そこが大事です。

毎月の積立定期預金で、一定額を先取り貯金。これが王道ですが、自営業者なら、小規模企業共済や、国民年金基金、個人型確定拠出年金といった、節税しなからお金を貯める方法もあります。

「貯める専用口座」を別に作るのもいいですね。ボーナスや、毎月黒字になったお金を入れたり、臨時収入を使わずに入れたり、生活費口座に貯まったお金をまとめて入れたりする、口座です。我が家も表紙に「た・め・る」と書いた通帳があります。

例えば
■イオン銀行
5年もの定期金利:0.35%(2013年1月20日までキャンペーン)
最低預入額:1万円(ATM、ネットからの預入)
メガバンクの10倍以上の金利です。銀行で貯まったポイントは、WAONとしてイオンやコンビニなどで使えます。貯めるのが楽しくなる銀行ですね。

■大和ネクスト銀行
普通預金金利:0.1%
5年もの定期金利:0.35(通常金利)
最低預入額:10万円
毎月、自分の別の銀行の口座から1万円以上を、手数料無料で入金できる「資金お取寄せサービス」があります。普通預金の金利もメガバンクの5倍。増えたお金は、自分名義の別の銀行に手数料無料で振り込めるので、増えたお金が手数料で消えることがありません。大和証券で投資をするときも、自動的に資金の振替ができます。

■新生銀行
5年もの定期金利:0.5%(2013年1月31日までキャンペーン)
最低預入額:100万円(ネットからの預入)
ゆうちょ銀行や、セブン銀行、提携銀行のATM利用手数料が無料です。ちょっとお金ができた時に、預けておいてまとまったら金利の高い定期預金にしたい人向け。

いかがでしたか?今、一般的な普通預金の金利は0.02%。ATMの時間外手数料を払っただけでおよそ50万円の1年間の利息がなくなります。コツコツ努力がいるわけでも、難しい勉強をするわけでもありません。ちょっとお金に興味を持つだけで、こんなに変わるのですから、やらないともったいないですね!