ハロウィンの定番!ジャック・オ・ランタンの意外な由来とは?

10月31日はハロウィン。日本でもだいぶ定着しつつあるのか、10月に入ると、あちらこちらにジャック・オ・ランタン(カボチャ提灯)の飾りが見られるようになりました。しかし考えてみると、提灯なのか妖怪なのか、よくわからない存在ですね。あらためてその由来を調べてみました。



鬼火現象にまつわるアイルランド民話が原型

20171001_03_01.jpgそもそもハロウィンは、サウィン祭という古代ケルトの収穫祭が、万聖節(聖人の祝日)の前夜祭として、キリスト教に取り入れられたもの。ケルト暦で10月31日は大晦日にあたり、夜には死者が蘇ると考えられていたため、火を焚いたり仮面をかぶったりして、悪霊を脅かし追い払おうとしました。





20171001_03_02.jpgジャック・オ・ランタンは、アイルランドにおける鬼火。昔ジャックというずる賢い男が、悪魔を騙して「魂を取らない」と約束させました。その後ジャックは天寿を全うしますが、生前の行いが悪く天国に入れません。しかし、悪魔との約束があるため地獄にも入れず、結局あの世とこの世の境をさ迷うことに。憐れに思った悪魔が石炭の種火をくれたので、ジャックはカブをくりぬいて提灯を作りました。これがこの世では鬼火として目撃されるのだそうです。このカブの提灯が、アイルランド人がアメリカへ移民するとカボチャに変わり、やがてハロウィンの代名詞として定着したようです。



意外と簡単?ジャック・オ・ランタンの作り方

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①黄色やオレンジのかぼちゃを用意する。

②ナイフで上部または底を大きく切り取る。

③スプーンで中身をくり抜く。

④クレヨンで側面に目・鼻・口などの下絵を描く。

⑤下絵にそって切り抜く。

⑥キャンドルをセットする

......以上で完成です!

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ジャック・オ・ランタンは、"Trick or Treat 歓迎 !! "の印なのだとか。しかし元々は、サウィン祭の "火と仮面で悪霊を追い払う"という意味を引き継いでいると考えられます。玄関ポーチなど外から見える場所に飾ると、魔除けとしても、目印としてもいいかもしれませんね。