照明の選び方 ー照明選びの基本ー

20171001_01_01.jpg冬の北欧では、太陽が顔を出すのは日に3時間ほど。一日のほとんどが暗闇に包まれています。その長い夜を快適に過ごすため、北欧の人々は照明やインテリアに様々な工夫を施してきました。事実、名作と呼ばれる多くの照明が北欧から誕生しています。照明は明るければ何でもいいと思われるかもしれませんが、あかりの明暗や照らし方などちょっとした工夫で、お部屋の印象がガラリと変わるものです。照明を上手に取り入れ、ワンランク上の空間づくりを楽しんでみませんか。





あかりの特徴を知り空間にあった照明を選びましょう

20171001_01_02.jpg照明は明るさや光の色によって印象が大きく変わります。また、電球や照明器具には様々なタイプがあるので、あかりや照明器具の種類や特徴を理解し、空間に適した照明プランづくりに役立てましょう。





明るさと光の色の種類

20171001_01_03.jpg明るいあかりには活動的な開放感をもたらす効果がありますが、明るすぎると、交感神経が働いて緊張感が高まることもあります。一方、ほのぐらいあかりは、副交感神経が働いてリラックスする効果があると言われています。 また、光の色にも大きく分けて2種類あり、白熱灯はやわらかくあたたかみのある黄色い光で、蛍光灯の青い光は快活な印象を与えます。









照明器具の種類

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<主照明>

1.シーリングライト

天井に直付けする照明器具。部屋全体を均一に照らすので、主照明として用いられます。

2.ペンダント

吊り下げ型の照明器具。ダイニングや和室、吹き抜けなどに。

3.ダウンライト

天井内に光源を埋め込むタイプのため、天井がすっきりした印象になります。

<補助照明>

4.シャンデリア

華やかに装飾された照明器具。リビングの主照明として、天井の高い空間、吹き抜けなどに。

5.スポットライト

絵や観葉植物など、対象物に集中的に光を当てる照明。

6.ブラケット

壁面に取り付けるタイプの照明器具。補助照明としてインテリアのアクセントなどに。

7.フロアスタンド

床に置くタイプのスタンド。部屋のコーナーやテーブルサイドなどに置いて間接照明に。

8.テーブルスタンド

ベッドサイドや机上に置いて手元灯に。

9.デスクライト

机上に置いて手元灯に。

10.フットライト

足元を照らす照明器具。廊下や階段などに。



シーンに合った照明選び

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照明を選ぶ際は、その空間の持つ役割を考えることからはじめてみましょう。例えば、ダイニングルームでは、料理をおいしく見せる照明が必要、子ども部屋では、勉強する際、目に負担の少ない照明が必要...というように照明を考えていくと、シーンに相応しいライティングができるようになります。部屋別にどんな照明が適しているか考えてみましょう。





ダイニングルーム

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家族の集まるダイニングルームには、白熱灯の暖色系の光が適しています。暖色系の光はテーブルに並ぶ料理を美味しく見せる効果もあります。







寝室

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眠る前のくつろぎのひとときには、あたたかい光を得られるよう工夫しましょう。部屋全体を照らす主照明は蛍光灯で、手元の補助照明にはやわらかな白熱灯がおすすめです。寝室に適した明るさは、物の形がおぼろげに見える程度の20~30ルクスがよいとされていますが、明るさには個人差があるので、自分に適したあかりで眠りにつくのがよいでしょう。



子供部屋

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蛍光灯のシーリングライトを主照明に部屋隅々まで明るくし、机にはスタンドを置いて、机上面すべてに光が行き渡るようにしましょう。子供部屋の照明選びは、目の負担を軽減することを最優先に考えましょう。





階段・廊下

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夜間にトイレに起きたときのためにフットライト(足元灯)を設置しておくと安心です。足元をしっかり照らし、階段の踏み外しや転倒を防止します。







キッチン

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包丁や火を使って作業をするキッチンでは、周囲のものがよく見えるよう、影のできにくい蛍光灯を主照明にし、シンクやコンロ部分に手元灯をつけるなど、明るさを確保しましょう。





照明器具のデザインや電球の色、照明を置く場所によっても光の広がり方は異なるので、ショールームなどで実際に確認してみるのがよいでしょう。光の色や明るさを確認することでよりイメージしやすくなり、照明プランを立てやすくなります。