片付く家は収納道具選びが上手!その活用事例

せっかく片付けたのに、またすぐ散らかってイライラする。いつもスッキリな家ではどうしているの? コンパクトでもスッキリなインテリアに必要なのは、機能的な小道具だったのです。何をどう使ったらいいのかがよく分かる事例を集めました。



1台2役の家具を使う

家族の持ち物が多すぎて、収納しきれないことが多いリビングダイニング。だからと言って、安易に収納家具を増やすと部屋が狭くなって困ります。そこで取り入れたいのが、収納のついたベンチやスツールといった、1台2役の兼用家具。座面を持ち上げると、その中が収納ボックスになっていて、子どものおもちゃや絵本、雑誌などをしまうといった使い方をすると便利です。20170104_001.jpg

使ったらその場でしまえるから、つい後回しになりやすい片付けが素早くできるようになります。



これから買うならベンチ型の椅子

収納できない形のベンチでも、ダイニングに1台あると片付けるための家具として活用できます。たとえば、座面の上に読みかけの本や雑誌を置いたり、座面の下にカゴを置いておもちゃを入れたりするなど、床に散らかったモノを片付けておく場所としてベンチを活用。

20170104_002.jpg床掃除をしたいときや、テーブルでの作業を中断してお昼ご飯を食べたいときなど、こういった一時置きできる家具があると大助かりです。



コーヒーテーブル兼収納で片付くインテリア

リビングで使う収納家具と言えば、テレビ台を兼ねたテレビボードやキャビネットが一般的。CD、DVDをはじめゲーム用品、本、雑誌など家族が使うモノをまとめて収納できると片付けやすくて、部屋の美観を整えるためにも役立ちます。

20170104_003.jpgさらに、ソファでくつろぐときにも、片付けやすさを考えておくのがポイント。コーヒーテーブルとしての機能だけではなく、雑誌を載せる棚がついているタイプや、フタを開けると中にモノがしまえるといったテーブルもあります。

アルバムや子どもの作品など、長期間しまっておきたいアイテムなら、旅行カバンをテーブル兼収納に使うのもいいアイディアです。



家具も片付ける!?

リビングダイニングでは家具の配置が重要です。テーブル、チェア、棚をはじめソファも欲しいとなると、床置きの家具が多くなって、残されたスペースは通路だけといった部屋になりかねません。どんなに気に入った家具であっても、部屋の中で幅を利かせているようでは、家具そのものが厄介な存在になってしまいます。

20170104_004.jpgそこで、スッキリとした部屋づくりをしたいと思ったら、広さを調節できる家具を使うというのがキーポイントになります。ダイニングでは、エクステンション(伸縮)できるテーブルとスタッキング(積み重ね)できるチェアにすれば、誕生会などホームパーティのできる部屋づくりを諦めずに済むというわけです。

20170104_005.jpgさらに、移動できる家具を使うのもいい手です。キャスターのついたコーヒーテーブルやワゴンなら、必要な時には使う場所の近くに置いて、用が済んだら部屋の隅で邪魔にならないように待機させることができます。キッチン、リビングダイニング、寝室、玄関などあらゆる場所で活用したいアイテムです。軽く動かせば床掃除がしやすいので、清潔にしておきたい洗面所でも役立ちます。



置けるスペースを増やすグッズ使い

戸棚の中をじっくり観察してみると、使い切れずに中途半端なスペースが残っていませんか?まだ入ると思ってモノを直接積み上げていくと、たくさんしまうことはできても出し入れが不便になって困ります。

20170104_006.jpg20170104_007.jpgでも、モノを置けるように縦の空間を仕切れば、2倍3倍に収納量を増やすことができます。それには棚板を増設すればいいのですが、もっと手軽に増やすには突っ張りタイプの棚や、置くだけでいいコの字型のラックが有効です。キッチンの流しや洗面台下のキャビネットのように、内部に配水管があっても市販の専用ラックを使えば簡単に設置できます。



ピッタンコサイズなカゴ使い

ファイルキャビネットのように、バインダーやファイルボックスといった規格化されたものが並ぶ収納では、スペースを無駄なく使うことができます。一方で、家庭ではおもちゃや電球の予備など種類の違いがあったり、形も大きさもマチマチだったりするアイテムを、同じ戸棚にしまうことがよくあります。

20170104_008.jpgそこで活用したいのがカゴ。その中にしまうモノにちょうどいい大きさで、収納スペースにもピッタリなサイズのカゴを見つけるのが理想です。四角い形状のカゴで、サイズバリエーションのあるメーカー品であれば、横に並べたり上に積んだりなど組み合わせることで、スペースを無駄なく使うことができます。



L型ウォークイン収納の角を活かす

デッドスペースとして嫌われるのが、L字型になっている角の部分です。無駄なく使いたいと思ってピッタリにしまうことはできるのですが、取り出すときには手前にあるモノを出さなければいけないといった手間がかかります。

それでも少しだけ改善するとしたら、高い場所ではボックスを並べて、箱ごと出し入れできるようにすること。下段でもボックスを置くか棚を置くことで、スペースの奥まで有効に使えます。また、角に置くのは季節外れのモノや、使う頻度が低いモノに限定することも必要です。

20170104_009.jpg部屋が狭いとか収納が少ないといったハンディがあっても、室内は広々と使えるように、収納内は空間を仕切ることで、片付く部屋づくりができます。

それでも、片付けるのが面倒だからと先送りしがちなら、ラクにできるグッズを使うのもいい手です。




この記事の担当ガイド
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収納 ガイド 

すはら ひろこ

 

建築・インテリア・整理収納の資格と、豊富な経験に基づいた片付け術に定評がある。住宅の商品開発や収納用品のデザイン監修をはじめ、雑誌やテレビ、ラジオなどメディア出演多数。著書・監修書も多く、人気講師として各地でセミナーを開催。共働き主婦の目線から追求した収納法は、誰もが実践しやすくヤル気が続くと好評。

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