愛犬と快適に暮らす

愛犬と仲良く暮らすためには、まず犬の生態や習性を知って正しいしつけをすること、そして快適な住環境をつくってあげることが大切です。愛犬と快適に生活する際のポイントをご紹介します。

 

仕事のパートナーから家族の一員に

人と犬との歴史は1万年以上前にさかのぼります。犬の祖先といわれる狼は、リーダーを頂点に上下関係が明確な群れ社会を形成しますが、それは犬にも受け継がれています。主人に忠実で優れた臭覚と狩猟能力をもつ犬は、猟や牧畜などで人の生活に貢献してきました。

やがて人との関係の中で、さまざまな役割が与えられるようになり、その能力や特徴を伸ばす犬種改良が進められました。現在、犬種は純血種に限っても世界で約340種になるといわれています。

かつては番犬など働き手として大半が屋外で飼われていましたが、今日では家族の一員として室内で共に暮らす犬も増えています

相手のことを知らずして、仲良く一緒に暮らすことはできません。犬の習性を知り、正しいしつけをすること、暮らしやすい環境を作ってあげることが、人にとっても、そして犬にとってもストレスなく、暮らしていける秘けつです。

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MKスエマツ株式会社 常務取締役

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今回の特集で「犬との暮らし」について教えていただいた岩原健二さん。

プロフィール
人とペットを結ぶビジネスを展開しているMKスエマツ(株)の常務取締役。全国20数カ所で犬や猫を中心とした店舗を開設。ペット商品の販売からペット教育、イベントの開催などを通してペットとの快適な生活を提案している。

愛犬が安心できる環境を

愛犬と信頼関係を築くためには、習性はもちろん、行動パターンを十分に理解しておくことが大切です。犬は、猫とは異なり上下移動が苦手で、スペースの端を動線とするので、室内では壁に沿うように移動します。

その昔、横穴を掘って住みかにしていた犬にとって、空間の広さはそれほど重要ではありません。ただし、睡眠、食事、排泄のための専用スペースは、定めておく必要があります。身を包み込むケージのようなスペースがあると犬は安心感を覚えますし、ご家族にとっては室内の汚れを最小限にとどめることができます

 

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犬は壁際を移動するため、壁の下部は傷が着きにくく、汚れが落ちやすい腰壁がおすすめです。

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犬の専用クッションは、ご家族(リーダー)のソファーより低い位置に設けます。

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犬が寝る場所にはケージを設置して、犬に「ハウス」として認識させます。

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しっかりとした"しつけ"は人、犬の両者にとって大切

愛犬をしっかりしつけることは、犬とご家族の幸せにつながります。しつけは、愛情をもって接することが大切です。犬の知能は人間の3歳ぐらいだといわれていますが、単純に良いことと悪いことを教えると、じつにシンプルに学習します。

犬は強くて面倒見のよいリーダーには従順です。また、つねに上下関係における自分の順位を気にします。犬をご家族の下に位置づけることで、犬は家族全員に守られている自分の立場を自覚し、安心して生活することができるのです。

ところが、吠えればすぐに食べ物を与えるなど、飼い主が犬の要求に応じてばかりいると、犬は自分がリーダーだと思い込んでしまいます。そのため、群れの仲間である家族を外敵から守ろうと緊張してストレスをためたり、警戒心からよく吠えるようになり、ご近所に迷惑をかけることにもなりかねません。

そうならないためにも、食事は必ず家族の後と決め、散歩をさせる場合も飼い主は犬より先に出入りするなど、飼い主がリーダーであるということを認識させるようにします。このとき、ご家族によって接し方が違うと犬が戸惑いますので、愛犬のためにも、ご家族共通のルールを作ることが大切です

犬のしつけは、一方的に押しつけるのではなく、愛情をこめて。

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散歩から帰ったら必ず洗い場で足の汚れを落とすなど、ルールを決めることも大切。犬もちゃんとルールを覚えてくれます。

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人と犬で異なる快適さ、犬にとって快適な場所を設けることが大切

住環境は、愛犬と暮らすもう一つの大切なポイントです。人間にとっては快適なフローリングも、よく動く犬には滑りやすく、足もとが安定しません。そんな場合は、犬の行動範囲に滑らない材質のタイルカーペットを敷いてみてはいかがでしょう。汚れた場合でも部分的に洗えるので便利です。

また、犬は足腰に負担がかかる階段も苦手です。その対策としては、犬が上下の階へ行き来しないようにしつけをするとともに、ペットショップなどで市販されている侵入防止ゲートを設けてもいいでしょう。さらに犬の寝る場所には、ケージなどを設け、「ハウス」と声をかければ、そこに移るよう覚えさせておきます。

愛犬との暮らしはご家族の心を和ませ、会話をはずませるばかりではなく、ご近所との交流も広げてくれるはずです。正しいしつけをし、快適な住環境を整えることで、ご家族と愛犬との心が通いあう幸せな毎日が楽しめるのです

 

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床材は犬が滑りにくく、汚れなどが染みこみにくい低吸水性の素材もあります。

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立ち入り禁止のエリアには、取り付けが簡単なペット用ワンタッチゲートが便利です。

愛犬の元気な姿は、ご家族の心を和ませてくれます。そこで、愛犬との楽しい生活をサポートする便利なグッズをご紹介。まずは第一弾として室内はもちろん、クルマでのお出かけに使える7つのグッズです。

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水泳選手も愛用するスポンジを凝縮させた素材のタオル。すぐれた吸水性は絞るだけで復元します。

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汚れ防止加工のシートを後部座席にセットすれば、愛犬もご家族も安心してドライブが楽しめます。

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愛犬とのお出かけに最適。車外に持ち出しても愛犬用のハウスとして使用でき、コンパクトに折りたためるので収納にも便利です。

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両手が使えるスタンド式(取り外し可)。赤外線の温風がすばやく被毛内部までを乾燥します。

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本体にラバー素材の疑似餌が入ったボール。歯と足を使って遊ぶことでストレスが発散され、デンタルケアの効果もあります。

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水の酸素量を増やし、美味しさと冷たさを生む循環式。清潔な水は愛犬の健康管理にもおすすめです。

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愛犬の抜け毛もきれいに掃除します。高さ10cmの隙間ならベッドやソファの下のホコリも吸い取ります。

愛犬との楽しい生活をサポートする便利なグッズ第二弾は、愛犬とのお散歩やスキンシップを楽しめる6つのグッズを紹介します。

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天然・無添加の人間用石けんメーカーとして50年の実績がある松山油脂が開発した犬用のお手入れグッズ「GOODY」シリーズ。写真はナチュラルシャンプー。

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自転車メーカーとして実績がある丸石サイクルが開発したドッグカーゴ付自転車「ふらっか~ずペット」。オリジナルカーゴは取り外してキャリーバッグにもなります。

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1843年創業の老舗、川島織物が生んだ人にもペットにも安心で、どんなインテリアにも違和感なくマッチするファブリック「フィーロ エトロコレクション」。

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手作りで見た目も美しい、ワンタッチで装着できるアジャスター付きの首輪「トランジット 和シリーズ アジャスターカラー」。同シリーズのリードもあります。

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愛するペットの写真を元に、水彩画家・上野厚子さんが制作してくれる、世界でたったひとつのオリジナル肖像画、「ペットの肖像画」です。

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小型犬の移動にぴったりのキャリーカート「おでかけカート ワイド」。軽量アルミ製フレームや360度回転の前輪タイヤ、コンパクトに折りたたみ可能など使い勝手は抜群。

おしゃれだけではない服を着る意味

服は可愛いだけではなく、防寒対策をはじめ、抜け毛の散らばりを防いだり、お散歩中にノミなどの虫が付くのを防いだり、皮膚病の体や傷口を守るなど実用面でも大いに役立ちます。

服選びは、体に合うサイズを選ぶことが大切です。窮屈だと犬がストレスを感じ、大きすぎると動きづらいうえに保温効果も薄れます

ぴったりした服がない‥‥

既製品で気に入ったサイズがない場合は、ペット用品店やペット服の専門店でオーダーするか、ペット服の通信講座で作り方を習得し、ご自分でぴったりサイズの服を手作りする方法があります

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