アジアンインテリアで和みの空間を楽しむ

自然の温もりと伝統の味わいが、暮らしに安らぎをもたらしてくれるアジアンインテリア。それを上手に取り入れることで、いつもの見なれた部屋が「和み」の空間に変わります。「和み」の空間の作り方を紹介しましょう。

 

安らぎを与えるアジアンインテリア

日本をはじめ中国や韓国などのアジアンインテリアは、私たちの心を落ち着かせくれます。竹、紙、木、布といった自然素材の優しい手触りや素朴な温もりが、空間に安らぎを与えてくれるのかもしれません。

またそのシンプルな美しさは、必要性から生まれたものともいえます。たとえば竹篭や花器などにも、使途に合わせた実用的で無駄のない形が多く見られます。そこには先人たちの知恵や優しさも込められているのです。

柔かな素材感と素朴な温もり、そして歴史や伝統を感じさせてくれる趣が、暮らしの中に「和み」をもたらしてくれる理由なのでしょう。

 

{コラムキャッチ}:ライフスタイル

慶事の時など"はれ"の日には、色鮮やかな小物を飾って室内を演出してみましょう。自然素材のもつ温かさと素朴さが空間に「和み」をつくります。

{写真}:ライフスタイル

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今回の特集で「和みの空間」の作り方について教えていただいた、松本恭子さん。

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<プロフィール>

二級建築士、インテリアコーディネーター。R Design主宰。町田ひろ子アカデミー講師。雑誌やテレビ、セミナーなどでインテリアを中心としたライフスタイルの提案も行っている。

自由な発想で取り入れるアジアンインテリア

アジアンインテリアの魅力は、確かな存在感により、小物ひとつで部屋の雰囲気を大きく変えてくれることです。

欧米では、着物の帯をタペストリー代わりに飾ったり、染付の丸火鉢を花器として利用するなど暮らしにアジアンインテリアを上手に取り入れています。西洋の機能的な空間にとって、東洋の神秘的な美しさは効果的なスパイスとなるのです。

 

アジアンインテリアは、日本人が慣れ親しんだ天然の素材で作られたものが多く、「いつかどこかで使っていた」ような懐かしい味わいがあります。

小物だけの演出ではなく、もっと本格的にお部屋の雰囲気を変えてみたい方は、テーブルや椅子など家具の入替えをイメージしてみましょう。

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クワイエットアワーズ

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エンライトギャラリー



リビングのアジアンインテリア

くつろぎを感じるアジアンインテリアの楽しみ方を、部屋ごとに考えてみましょう。

リビングは、床に座るスタイルを提案します。フローリングの床にユニット式の琉球畳やラグを敷き、座ぶとんやクッションを置けば、ゆっくりくつろげる空間ができあがります。雑貨やグリーンなどは、座ったときの視線に合わせた低い位置に置くことがポイントです。リビングボードなど家具の上に置く小物は、2つをシンメトリーに置くとバランスよくレイアウトできます。

また、壁面の広い空間には和紙やシルク、リネンなどで作られたタペストリーを飾ってみましょう。タペストリーの前に小さいチェストや花器を置くことで、洋室の中に「床の間」のような落ち着いた空間をつくりだすことができます。花器には季節に合わせた花を飾りましょう。また伝統的な染めや織りのタペストリーを飾れば、部屋に重厚な雰囲気を与えてくれるでしょう。

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ユニット式の琉球畳を敷いて、「座」の空間をつくることで落ち着きのある雰囲気が生まれてきます。

 

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クッションカバーの素材や色、柄は部屋のイメージを大きく変えるポイントになります。

 

ダイニング、寝室、玄関のアジアンインテリア

ダイニングは、テーブルがポイントです。まず、タイシルクや藍染めのテーブルランナーを敷いてみましょう。それだけでいつもと違った空間をつくり出してくれるはずです。そして、小さめのモンステラやセロームなどの観葉植物をのせるとさらに魅力的な空間になります。ランチョンマットやナフキンなども、テーブルランナーに合わせてコーディネートしてみましょう。

寝室には、和紙や竹、籐などを素材にした照明器具がおすすめです。和紙を通した柔かな明かりが、より安らげるリラックス感を与えてくれるでしょう。ベッドサイドにも炭のオブジェや小さな壷などを置いて、空間を演出しましょう。

玄関カウンターにおすすめのアイテムは、苔玉や小さな盆栽、香炉などです。お客様を迎える空間を凛とひきしめながらも、温かみのあるものに仕上げてくれます。お香を焚く場合は、お客様がいらっしゃる20~30分ほど前に焚き終えておきましょう。大きめの壷を傘立てとして使うと印象的です。

わたしたちの祖先が慣れ親しんだ自然の温もりと、伝統の味わいをもつアジアンインテリアを上手に取り入れて、「和み」の空間を楽しんでみませんか。

玄関にさりげなく置かれた香炉が、おもてなしの心を伝えます。

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プレートは小物やお菓子を入れる容器として、テーブルの上で重宝します。

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おしゃれなアジアンインテリア

個性あふれるデザインと自然の持つ素材感は、空間に和みの雰囲気を与えてくれます。さり気なくあるだけで、安らぎの時間も生まれてきます。

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金の質感の箱に朱色の房で艶やかな雰囲気を漂わせるタイ製のボックスです。キャンディーやアクセサリーなどを入れてみましょう。

 

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木粉と樹脂で漆のもつ美しさを感じさせる小物入れです。蓋の微妙な曲線がモダンデザインを感じさせます。食器としても使えます。

 

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床座のくつろぎスタイルに最適なクッションです。カバーはアイリッシュリネンなので吸水と発散性に優れ、汚れも簡単に洗い落とせます。

 

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食卓に華やかさを演出するタイシルクのランチョンマットです。小物や雑貨を乗せる敷き物として使うといっそう引き立ちます。

 

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苔の柔かな質感と愛らしい形は、穏やかな雰囲気をつくります。チェストやテーブルにひとつ置くだけで癒しの空間が生まれます。

 

 

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竹で丸く編みこんだ、素朴なランプです。竹の間からもれる優しく柔かな光が、部屋に安らぎを作ってくれます。

居心地のいい室内空間にするための基本やヒント、実例が満載の「インテリア」に関する書籍をご紹介。大掃除もかねて挑戦し、新たな空間で新年を迎えるのもいいですね。