秋を感じるインテリアのアイディア

猛暑も過ぎ、ようやく秋の気配が感じられるようになってきました。インテリアも秋らしく模様替えをしたいもの。今回は、テーブルウエアフェスティバルの事例から、秋のインテリア作りのヒントを見つけていきます。

渋めの色使いで和風に

これから迎える寒い季節。温もりを感じる色といえば赤やオレンジ、黄色に代表される暖色です。暖色にもいろいろありますが、和風の空間に合わせるのであれば、くすんだ彩度の低い色が良いでしょう。

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(テーブルウェアフェスティバルにて撮影)

上の画像でも、彩度が低い暖色を使っています。くすんだオレンジ色と緑の組み合わせ。ちょうど対比の配色になっていて落ち着き感がある中にも変化が感じられる色の使い方ですね。

土物の器は、ほっこりとした温もりのある空間にぴったり。こういった色や素材の組み合わせテクニックは、テーブルコーディネートだけでなく、玄関先やリビングのキャビネット上の演出にもおススメです。

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こちらは、えんじ色のテーブルクロスに黒や赤の漆器を合わせて、上品で高級感のある和のテーブルになっています。

また、壁には金色を使っています。金色や銀色は高級感がでる色なので、かしこまった空間にしたい時には是非加えたいですね。大きな面積でなくても、小物などにちょっと使うだけでも効果はありますよ。


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同じえんじ色を使ったコーディネートですが、ベースとなるテーブルクロスに白を使い、えんじ色の分量を少なくしています。そのため、全体に落ち着いた印象ですが、先ほどのに比べると、明るい空間になっています。

秋を思わせる落ち着いた色は、全体的に明度が低いため、ともすると部屋が暗くなりがち。こうやって明るめの色をベースに分量の調整をしてみるといいですよ。

 

黒を効かせてシックにモダンに

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(テーブルウェアフェスティバルにて撮影)

グレイッシュなダークブラウンと黒、そしてシルバーの対比が美しいシックな空間です。ダークブラウンや黒といった色は、静かで落ち着いた空間に良く合います。夏の賑やかでざわざわした季節から、静かに時を過ごす季節に移り変わった印象ですね。全体の素材感はフラットでなめらかなもの選び、お洒落で都会的な空間になっています。

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このガラスの花瓶の使い方にも注目を。ここでは花を活けるのではなく、瓶の中にダークカラーの葉を飾りオブジェのようにしています。透明であることを生かしてして、このように葉やきれいな砂や石、オブジェといった小物を入れても素敵です。

 

小物使いで簡単に秋インテリア

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左上(左):花瓶も月をかたどってものを選べば、秋の風情に。 左上(右):月とウサギにススキはお月見の定番 左下:フェルトを切り抜いた葉をテーブルに散らして。簡単なので、お子さんと一緒に切り抜いて楽しんでは。 右:日本の秋といえば紅葉。テーブルランナーを斜めに敷いて動きをだしています。(テーブルウェアフェスティバルにて撮影)

カラーコーディネートだけでなく、ちょこっと秋の風情が感じられるアイテムをインテリアに加えると更に季節感もアップします。上の画像に、いくつか秋をイメージするアイテムを挙げてみました。

「そんな小物はないわ~」というのであれば、秋の風景の写真や絵ハガキを添えたり、道で拾った紅葉を散らしてもよいのではないでしょうか。漸く到来の秋!身近でも楽しんでくださいね。

執筆者:All About「インテリアコーディネート」ガイド 鈴木 理恵子(すずき りえこ)