クリスマスリース

クリスマスシーズンが近づき、玄関のドアやお部屋にリースを飾るご家庭が増えてきました。リースの基礎から選び方、そして今年のリースをさらに素敵に演出するための秘けつをご紹介します。

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リースはヨーロッパを起源としたフラワーアレンジメントの一種で、輪の形をしているのが特徴で、輪の形には、「循環、永遠、幸福」などの意味が込められています。ギリシャでは、キリスト史以前から祝い事で使われ、また勝者をたたえる冠として、古代オリンピックで使用されたことは、よく知られています

 

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クリスマスリースは、永遠の命の象徴とされている常緑樹(エバーグリーン)を使い、太陽を意味する赤い色の実やリボンを飾ります。星はイエス・キリストの誕生を知らせたという聖書の話から、人々を良き道へ導くものとされています。また、実には豊穣、尖った葉には、魔除けの意味があります。

 

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さまざまな願いが込められたクリスマスリース。来年も幸せな1年でありますよう、祈りを込めて、玄関に飾ります。お客様のお出迎えにも、いいですね。

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ホワイトクリスマスをイメージした
キャンドルリース。
クリスマスを感じさせる草花に、
雪に見立てた綿でアレンジメント。
食事のひとときを華やかに、美しく演出します。

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今回の特集にて「クリスマスリース」について教えていただいた、伊藤みさ子さん。

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プロフィール
アトリエガーランド主宰。恵泉フラワースクール、コンスタンス・スプライ フラワースクール(英国)で学んだ後、ドイツ、フランスに留学。ヨーロッパ各地の花店や花市場で研究に歩く。

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ドアや壁、テーブルなど、四角い面に丸いリースを配置すると、空間にやわらかみが生まれます。同様に、単色の面に、リースの色と立体的な厚みが加わることで、空間に暖かみと華やぎも生まれます。

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イギリスでは一年中、季節の植物を使ったリースを飾る習慣があります。庭で育てた草花でリースを作ってドアやお部屋に飾り、家の中にも庭を取り入れるという考え方です。そこで自宅の庭や公園などにある季節を感じる身近な素材をベースに、デザインを考えてみましょう。つる、落ち葉、松ぼっくりなども素敵なリースに変身します。最近では、生花やブリザーブドフラワー、ドライフラワーのほかに、姫りんご、マシュマロ、マカロニ、各種スパイスなど、個性的なものも使われるようになっています。

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カラフルなクレヨンやボタンを使った、子供部屋の楽しいリース。作る過程も楽しめます。

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ワインに小さなリースを飾るだけで
華やかな雰囲気を演出できます。
テーブルの演出やギフトとして最適です。

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姫リンゴを使ったツリーは「アップルマウント」と呼ばれます。食べられるオーナメントを飾ると子供達に喜ばれます。

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料理の素材である鷹の爪、
ローリエ、ニンニクを使ったキッチンリース。
キッチンを明るく楽しく演出します。

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お客様が最初に目にする玄関ドアのリースには、赤やオレンジなどの暖色系や落ち着きのあるアースカラーの素材を選び、暖かい雰囲気を演出してみましょう。リースの直径はドア幅の2分の1以下にし、目の位置くらいの高さに飾るとバランスが良く見えます。開け閉めの衝撃を考慮して丈夫なものを選びましょう。また、ドアの素材を考え、ドアを傷をつけない配慮も必要です。

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リビングの壁には、絵画のようにクリスマスリースを飾りましょう。素材の色はクリスマスカラーである赤や緑だけではなく、白やブルーで統一しても上品な雰囲気が楽しめます。また、お部屋のカラーコーディネイトに合った色の素材を選んで、全体を同系色でまとめてみると、シンプルでモダンな空間演出ができます。

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子供がいつも親しんでいる、カラフルなものを使ったリースがおすすめです。クレヨンや色鉛筆、ボタン、マシュマロなど、意外なものもリースの素材になります。作り方を教えながら、お子様と一緒に楽しみましょう。

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キャンドルリースを置くことで、空間を華やかにし、料理もより豪華に演出します。料理やテーブルによっても異なりますが、キャンドルリースを中央に置く場合の大きさは、テーブルの縦横の長さの3分の1を目安とします。大皿の料理がある場合は、料理をテーブルの中心にし、小さめのキャンドルリースを左右に置きます。

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スパイス類を使った、便利で楽しいリースを作りましょう。鷹の爪、ローリエ、にんにく、グローブ、シナモン、オレンジなど、見て楽しいだけでなく、もちろん料理にも使うことができます。

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クリスマスパーティを素敵に演出する、キャンドルリースを使ってみましょう。家にあるお盆やお皿と、わずかな材料で簡単に作れます。

■用意するもの

・グリーン(セッカンスギ1本・ゴールドクレスト同量)
・カスミ草2~3本・花(ネリネ2本・ブルースター2本)
・赤い実(サニキライなど)適量
・キャンドル1本
・オーナメント
・お盆1枚・大皿1枚・小皿1枚

{キャプキャッチ}写真:ライフスタイルお盆に花柄などが入った大皿(白でもよい)を置き、真ん中に小皿とキャンドルをセットする。

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{キャプキャッチ}写真:ライフスタイルセッカンスギなどのグリーン(1~3種類)を、お盆と大皿の間に一定方向に隙間ができないように挿していく。

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{キャプキャッチ}写真:ライフスタイル大皿の全体にカスミ草をふんわりと盛り、その上に軽めの花を置く。花は後から入れる水に届く長さで切る。グリーンの上に間隔をあけて、赤い実を置く。大皿にゆっくりと水を注ぎ入れたら、最後にお好みでクリスマスオーナメントを飾ってもよい。

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制作:武田みゆき(花空間)

 

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●お盆と大皿は、グリーンが挿しこみやすいよう、空きが3cmぐらいできる大きさのものを選びます。

●グリーンは、それぞれ同じぐらいの大きさに切りそろえ、一定方向に流れるように挿していくと、美しくまとまります。

●グリーンは、色や質感の違うものを2~3種類使えば、変化が生まれます。またアイビーなどの蔓物でまとめるのも素敵です。

●大皿の上に盛る花は、キャンドルの色や大皿の絵柄の色に合わせると、色のバランスが良くなります。花は多すぎないように、まとめてください。

●小皿は、小さめの方が美しく見えます。ただし、キャンドルが倒れないように重量感のあるものを選びましょう。

●キャンドルは、クリスマスらしい少し鮮やかな色を選びましょう。高低差のあるものを2種類セットしたり、細めのものを2~3本置くのもよいでしょう。

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制作:武田みゆき(花空間)

 

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オーナメントを変えるだけで、クリスマスリースから正月飾りに早変わり。

制作:伊藤みさ子(アトリエガーランド)

お庭や公園にある自然なもの、家庭内にある身近にあるものでリースは簡単に作れます。クリスマスの季節はもちろん、お部屋に暖かみと華やぎをもたらすリース作りに挑戦してみてはいかがですか? それでは、リース作りに役立つ書籍を紹介しましょう。

{本の紹介}{見出し:ライフスタイル本の紹介}

著者のCHAJIN氏は、鎌倉市在住のフラワーアーティスト。本書は、季節の花を使ったリースのレシピ集で、年間を通して楽しめる内容に仕上がっている。小さな贈り物として、あるいは家庭内での季節の飾りとしてリースを楽しむことを提案している。オールカラーで掲載されたリース写真が美しく、眺めるだけでも価値のある本だ。

{本の紹介}

CHAJIN(著)
芸文社
定価:本体1,400+税

{本の紹介}{見出し:ライフスタイル本の紹介}

本書もまた、1年12カ月分のリースのレシピ集。1月はシメ縄のリース、2月はバレンタイン、3月は青リンゴ、4月は野の花‥‥というように、月ごとにテーマを設定し、季節の自然素材を使ったあたたかで美しいリースの作り方が紹介されている。作り方も写真を豊富に用いて細かく構成されているため、初心者でもわかりやすい内容になっている。

{本の紹介}

(レッスンシリーズ)
パッチワーク通信社
定価:本体1,143+税

{本の紹介}{見出し:ライフスタイル本の紹介}

本書は雑誌「花時間」のクリスマス特大号で、サブタイトルに「クリスマスリース&材料キット通販BOOK」とある。その言葉通り、全200ページのすべてがリース情報といっても過言ではない。素材別のリースの作り方はもちろん、デジカメでのリースの撮影方法、第一線アーティストが提案するリースなど、内容も充実し、飽きさせない。

{本の紹介}

クリスマス特大号
角川書店
定価:本体1,000+税