水分の発生を抑える
水分を出さない暖房器具を選ぶ
- 暖房器具には、燃焼ガスを室内に放出してしまう開放型と、燃焼ガスを屋外に排出する密閉型の2タイプがあります。この燃焼ガスには大量の水蒸気が含まれ、結露の原因となるので、できれば開放型の暖房器具は置かないようにしましょう。
例えば、開放型の石油ファンヒーターで1lの灯油を消費して暖房すると、暖気とともにほぼ1lの水分を室内に放出します。都市ガスやプロパンガスを燃料とした場合でも、同様に大量の水蒸気を発生します。さらにストーブの上に湯沸かしを置くようであれば、水蒸気の量はますます増え、壁のビニールクロスがぬれるほどの結露が生じかねません。水蒸気は目に見えないので気づきにくいものですが、結露のいちばんの原因であることを心得てください。
寝室の結露対策
- 人は就寝中、約牛乳瓶1本分の水蒸気を発生させるため、寝室のガラスには結露が発生しがちです。
お天気の良い日中などはできるだけ窓を開けて空気の人れ替えをしましょう。
洗濯物は屋外に干す
- 洗濯物が乾く時に放出される水分も結露の原因となるので、できるだけ屋外に干したいものです。乾燥機を使う場合や室内に干す場合は、換気扇を回したり窓を開けて水蒸気を屋外に放出してください。
加湿器を使いすぎない
- 加湿器からは水蒸気が出るので、市販の加湿器を使う場合は湿度の上がりすぎに注意しましょう。窓に結露が発生していたら止めてください。もし部屋の中の空気が乾燥しているように感じられたら、温度もチェックしてください。部屋の温度が高すぎると乾燥感があるので、適度に暖房を調整します。
また、タバコの煙やホコリなどで空気が汚れている場合も乾燥を感じやすくなるので、窓を開けて新鮮な空気と入れ換えてください。全館暖房等の使用により、過乾燥の状態になった場合には、加湿器を使って適切な湿度を保つようにしましょう。