酸欠事故の原因はさまざまですが、命にかかわり、重い障害を残すケースもあります。まず早期発見、そして適切な対処法を知っておきましょう。
もちろん毎日の火元の点検や、器具の定期点検はくれぐれも忘れずに。
ガスもれに気づいたら、元栓を閉め、窓を開ける。電気・火気は厳禁
- 恐ろしい爆発や火災に発展するガスもれ。
ガスの臭いがしたり目がチカチカしたら、すぐガスを止め、元栓を閉めて、窓開け換気を(換気扇のスイッチを入れることは厳禁です)。さらに都市ガスならガス会社へ、プロパンガスなら販売店へ連絡し、係員が点検するまで電気や火を使わないでください。
ガスコンロは正しい炎で使う
- ガスバーナーの目詰まり、空気調節の不調、室内の換気不足などで、炎が不安定になり不完全燃焼をおこすことがあります。
青い円錐形の炎が出ないときは、必ず原因を確かめて直しましょう。
地域のガスの種類に合った器具を使う
- 地域により都市ガスとプロパン(LP)ガスに分かれ、都市ガスにも種類があります。ガスに器具やホースが合わないと危険です。
ガス会社にガスの種類と器具について確かめてください。また、器具を購入するときは合格マークや検査マーク付きのものをお求めください。
ガス設備定期保安点検
- ガスを安全にお使いいただくため、ガス事業法に基づいて3年に1度、ガス配管の漏えい検査や給排気設備などの調査を行うものです。
詳しくは各ガス事業者にご確認ください。
ガスや石油など開放型の器具や暖炉を使うときは、充分な換気を
- 閉めきった室内でガス器具やストーブ、ファンヒーター、暖炉を使うときは、時々換気扇を回し、少なくとも1時間に1回は窓を開けて新鮮な空気を入れましょう。換気が不充分だと酸欠事故がおこることがあります。
ストーブやファンヒーターの給排気口は絶対ふさがない
- 給排気口の前にものを置いたり、布や洗濯物をかけたりして給排気口をふさぐと、不完全燃焼をおこして酸欠事故を招く危険があります。
閉鎖型の車庫で車のエンジンをかけるときは、扉を開けてから
- 自動車はエンジンをかけっ放しにすると、高濃度の一酸化炭素を発生させ、ガス中毒をおこす恐れがあります。
車庫のシャッターが開いている場合でも、長時間のアイドリングはやめましょう。