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ライフスタイルコラム

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小盆栽が創るモダンな空間

いま、モダンでお洒落な盆栽が人気を集めています。小さな鉢に広がる四季折々の美しい景色。今までの盆栽とは違う「景色盆栽」という新しいスタイルの持つ魅力と楽しみ方を紹介します。

いざ、新しい"盆栽"の世界へ

日々忙しく暮らす現代で、自然の変化を味わったり木や草、土に触れる機会も少なくなっているのではないでしょうか。今回ご紹介する「景色盆栽」は、小さな鉢に広がる大きな景色です。緑の潤いや四季を感じることで、心豊かに、暮らしの視界も広がります。あなたの感性で自由に楽しめる、新しい盆栽の世界をお楽しみください。

"盆栽"から"BONSAI"へ

"盆栽"と聞くと、岩や松に代表される古色蒼然の盆栽をイメージする方が多いかもしれません。そんな印象を変える、手のひらサイズの盆栽が、お洒落なインテリアとして注目を集めています。

 

盆栽の「盆」は鉢、「栽」は植物を指し、つまり盆栽とは"鉢に植えた植物"という意味になります。起源は中国にあり、日本には平安時代に遣唐使によって伝えられ、江戸時代に日本独自のスタイルが整えられたといわれています。今では茶道や華道のように日本文化のひとつとして定着しています。四季を味わえる日本の風土や自然観が、独自の形式や技法を創り出しました。その洗練された様式美は、海外にも愛好家を増やし、「BONSAI」という言葉は世界の共通語になっています。

 

 

難しそうだったり、ご年配の方の趣味としてのイメージが強い盆栽ですが、インテリアとしてお部屋にマッチするのがよくわかります。鉢の中にひとつの世界観があるのも盆栽の素晴らしいところです。

{写真}:ライフスタイル

{コラムキャッチ}:ライフスタイル

今回の特集にて「景色盆栽」の魅力と楽しみ方を教えていただいた盆栽作家の小林健二さん。

{写真}:ライフスタイル

プロフィール
アメリカ・ポートランドで、栽培しながら景色を作る栽景を学ぶ。帰国後、景色盆栽という独自のスタイルを確立し、盆栽店「品品」を創設。

見て・楽しむ魅力、創り・育てる楽しさ

小さな鉢の中に大きな景色を広げる「景色盆栽」が、人を魅きつける理由。それは、想像力を働かせながら自然を創り出す楽しさ、鉢の中で四季の変化を感じる歓び、そして、育てることによる自然を慈しむ心などがあげられます。テーブルや窓辺に小さな盆栽をひとつ置くだけで、眺める人の気持にゆとりが広がり、心の贅沢を感じていただけるはずです。

あなたの大好きな季節や風景を演出してください。

{写真}:ライフスタイル

我が家でお花見を楽しむ

 

 

 

{写真}:ライフスタイル

新緑の葉色を楽しむ

 

 

 

{写真}:ライフスタイル

リビングに紅葉の絨毯

 

 

 

 

{コラムキャッチ}:ライフスタイル

最近人気を集めている小さな盆栽は、「インテリア盆栽」「ミニ盆栽」などとも呼ばれています。そのなかでも手のひらサイズの鉢に山や谷、海を作り、それを小さな自然として確立したのが小林さんの「景色盆栽」です。

「生活と植物を結びつけ、人の心を豊かにしたい」という小林さん。景色盆栽の見て楽しむ魅力、作る・育てる楽しさを、教室や展示会、著書などで紹介しています。

{写真}:ライフスタイル

お気に入りの空間をプロデュース

盆栽は、気軽に楽しく作り育てられるインテリアグリーンのひとつといえます。和のイメージが強い盆栽ですが、小さな「景色盆栽」は置く場所を選ばず、それぞれの空間に趣のある世界を創ってくれます。

たとえば、人を迎える玄関、家族や友人が集うリビングに盆栽を飾ることで、観葉植物では感じられない季節感や雰囲気を演出できます。四季それぞれに異なる表情は、自然やインテリアなど、さまざまな会話のきっかけを与えてくれることでしょう。おすすめは、新緑から紅葉まで楽しめる「ヤマモミジ」や「ハゼ」などです。

明るい窓辺には「ユキヤナギ」や「ミヤビバラ」など花ものの盆栽を飾ると、可憐さや華やかさが際立ちます。鉢土の上に白や黒の化粧砂をあしらえば、情緒ある庭園のイメージを演出してくれることでしょう。

キッチンには、小花をつける可愛い盆栽や、「ローズマリー」「オレガノ」など、ハーブの盆栽はいかがでしょうか。土面を白い小石であしらった景色は、清潔なキッチンによく似合います。

トイレや洗面所など狭いスペースにおすすめしたいのは、手の平に乗るほどの3cm四方ほどの豆盆栽です。「ブナ」「カエデ」など環境の変化に強い植物がおすすめです。鉢土の乾燥を防ぐ「ヤマゴケ」や「ビロードゴケ」をはれば、小さいながら本格的な景色が楽しめます。

{写真}:ライフスタイル

成長がわかりやすい小花の盆栽。可憐な美しさに思わず顔がほころびます。

{写真}:ライフスタイル

苔だけの小さな盆栽も存在感がある素敵なオブジェになります。

変わり鉢を使った遊び感覚あふれる苔の盆栽。マルチコーナーや子供部屋などに最適です。

奇数を基本に、大きめ皿に余白の美を演出

置き方のポイントは、奇数を基本にして並べることです。空間に変化が生まれ、楽しげなイメージになります。また大きめの飾り皿の上に、十分な余白をつくり盆栽を配置すると、まるで石庭での白砂のように、無限の広がりを感じさせてくれる景色ができあがります。

{写真}:ライフスタイル

小さな盆栽は複数並べるとリズミカルな楽しさが演出できます。また器の形や色のイメージを揃えることでインテリアとしての統一感が生まれてきます。

{写真}:ライフスタイル

伝統的な松の盆栽もやや大きめの飾り皿を選ぶことで洗練された印象になります。

花が咲く、紅葉する、実がなる楽しみ

年間を通して葉をつける常緑樹。花や実をつける種類の花木。新緑から紅葉まで楽しめる落葉樹など、盆栽は四季の変化を室内で楽しませてくれます。小さな景色、BONSAIをお部屋に飾ってみませんか。

{写真}:ライフスタイル

{小見出し:ライフスタイル}

樹皮の赤いアカマツに、モダンな味わいのセンキョウ。草原に松が植わっているような爽やかな風景になります。

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ビロードゴケを一面にはると、壮大な風景のイメージになります。また、器の種類によって和と洋、どちらも演出できます。

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縁起がよいとされるマンリョウとナンテンの赤と緑に、真鍮の鉢を組み合わせることで豪華な雰囲気になります。玄関や床の間に向いています。

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秋冬に、印象的な赤い実を付けるヤブコウジ。お正月やクリスマスらしさも演出できます。

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夏には鮮やかな緑の葉を繁らせるニレケヤキ。成長が早く、まめな剪定が必要です。

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{小見出し:ライフスタイル}

美しい幹と枝をもつコナラに小さなヒメセキショウを植え、シンプルにまとめています。金属の鉢と組み合わせるとモダンなイメージになります。

自由な感性で四季折々の景色をつくる

景色を彩る草花、四季を告げる花、実を愛でる楽しみ。主役選びも楽しみのひとつ。初めての方にもおすすめの植物をご紹介します。

{写真}:ライフスタイル

{小見出し:ライフスタイル}

力強い形状から盆栽のシンボル的存在で和モダンなイメージを醸し出します。

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1つの葉の付け根から5本の針葉が生え、ボリュ-ムがあり豪華な印象が演出できます。

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和洋どちらのイメージにもマッチします。春から夏に新芽が出て一回り大きくなります。

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竹に見立てることが多く、正月用の盆栽や竹林のイメージによく使われます。

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小さくても大木をイメージさせ安定感があります。成長も早く、育成も楽しめます。
(鑑賞期:5月新緑、11月紅葉、1~2月寒樹)

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{小見出し:ライフスタイル}

四季を感じられる樹木で、白い花、球形の果実、紅葉を楽しむことができます。
(鑑賞期:5~7月花、11月実・紅葉)

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{小見出し:ライフスタイル}

芽吹きの春、緑葉の夏、紅葉の秋と葉色の変化が楽しめます。冬枯れの幹も趣があり年中楽しめます。
(鑑賞期:5月新緑、10~11月紅葉、1~2月寒樹)

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{小見出し:ライフスタイル}

上向きの細い枝が上品な印象。葉が大きくならず剪定の必要も少なくおすすめです。秋葉は黄色に。
(鑑賞期:5月新緑、10~11月紅葉)

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{小見出し:ライフスタイル}

春の訪れを実感させてくれるサクラの花。3月頃に小さな盆栽用の苗が出回ります。リビングでお花見を。
(鑑賞期:3~4月)

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{小見出し:ライフスタイル}

夏から秋にかけ長い間花を咲かせ続ける珍しい樹種。幹がつるつるでピンク色の様から名が付いています。
(鑑賞期:7~9月)

{写真}:ライフスタイル

{小見出し:ライフスタイル}

冬、春、夏と季節を問わず3cm程の小さな花を咲かせます。幹は太く安定感があります。
(鑑賞期:2~4月)

{写真}:ライフスタイル

{小見出し:ライフスタイル}

春に薄紅の花を付け、秋に赤い実を付け、花も実も楽しめます。成長も旺盛で盆栽向きです。
(鑑賞期:10~11月実)

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{小見出し:ライフスタイル}

「難を転じる」といわれる縁起物の南天はお正月にも活躍します。秋からは日当たりよく管理を。

{写真}:ライフスタイル

{小見出し:ライフスタイル}

シンプルにあしらえば、単独でも雰囲気があります。お正月やクリスマスの演出にもおすすめです。
(鑑賞期:10~1月実)

眺める楽しみ、創る楽しみ、育てる楽しみ、自然に癒され、和む「盆栽」の世界に触れて、心豊かな盆栽ライフを過ごしてみませんか。初めての方におすすめの一冊をご紹介します。

{本の紹介}{見出し:ライフスタイル本の紹介}

盆栽づくりの基本から、植物の組み合わせ方、配置など美しい景色盆栽を創る33のルール、花木の種類、メンテナンスのコツなども掲載されています。今回の特集で「景色盆栽」の魅力と楽しみ方を教えていただいた小林健二さんの著書。BONSAI Lifeのオシャレな実用書です。

{本の紹介}

小林健二(著)
エクスナレッジ
定価:1,890円(税込)

{本の紹介}{見出し:ライフスタイル本の紹介}

手軽に始められるミニ盆栽を中心に、苔玉作りや寄せ植えなど盆栽と鉢植えの幅広い楽しみ方を提案。本格的な松柏盆栽の世界も紹介。年月を楽しむ趣味はじめにおすすめの必読書。

{本の紹介}

安井義昌(著)
技術評論社
定価:1,764円(税込)

{本の紹介}{見出し:ライフスタイル本の紹介}

小さな盆栽を、カジュアルに飾って楽しむ。気鋭の盆栽家、山田香織さんが現代の暮らしのなかで盆栽を気軽に楽しむコツと、失敗しない基本の育て方を丁寧に解説します。

{本の紹介}

山田香織(著)
日本放送出版協会
1,365円(税込)

{本の紹介}{見出し:ライフスタイル本の紹介}

新感覚のミニ盆栽「苔BONSAI」を楽しむための入門書です。インテリアとしての取り入れ方や、わかりやすいコケ玉・コケ鉢などの作り方、手入れの仕方まで、初めての人におすすめの一冊です!

{本の紹介}

学習研究社
1.760円(税込)

{本の紹介}{見出し:ライフスタイル本の紹介}

手のひらにすっぽり収まってしまうような、小さな鉢で創りこむミニサイズの「豆盆栽」。その仕立て方や育て方、楽しみ方を初心者向けにわかりやすく紹介。

{本の紹介}

河出書房新社
1,575円(税込)

{本の紹介}{見出し:ライフスタイル本の紹介}

身近になった盆栽の種や樹形、根張りなど盆栽の見方・芸術性を解説。盆栽作りの基本も掲載。盆栽図鑑、美術館、全国盆栽園リスト、盆栽鑑賞用語集も収録された盆栽鑑賞入門書です。

 {本の紹介}

山本順三(著)
山と渓谷社
1,365円(税込)

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