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ライフスタイルコラム
アートポスターを飾る
"アートポスター"とは、絵画や広告ポスターの複製印刷品のこと。気軽に飾れることが大きな魅力で、部屋をお洒落に演出するとともに、気分も変えてくれます。
"アートポスター"で生活を豊かに
一輪の花が人の心を和らげるように、一枚の絵も人の心に安らぎや喜びを与えてくれます。絵の持つ心地よい世界が、人の気持を優しくしてくれるのでしょう。
そんな絵を、気軽に暮らしに取り入れることができるのが"アートポスター"です。高い印刷技術により、オリジナルそのままの芸術性を再現することが可能となり、年々種類も多彩になってきました。花を飾る感覚でアートポスターを飾れば、毎日の暮らしがより豊かなものになるはずです。
たった1枚の絵で、お部屋の雰囲気も一変します。季節やそのときどきの気分に合わせて絵を変えるのも楽しみ方のひとつです。
今回の特集にて「アートポスター」について教えていただいた、中本達也さん。
<プロフィール>
昭和47年、東京生まれ。1993年に渡英、スコットランドで家具やフレームの修復を学ぶ。帰国後、フレームと輸入プリントの専門店「PERIODINTERIORS」を開業。全国の商業施設などのアートポスターを多数手がけている。
多彩な種類でお部屋にマッチ
"アートポスター"の一番の魅力は、何といっても手頃な価格です。作品や印刷方法によって差はありますが、額を含め1万円前後から購入できます。額はそのままに中の作品を換えれば、季節や気分に合わせて部屋のイメージを変えることができます。
また、ビンテージ広告のポスターから、有名作家の絵画、精密画、写真、現代アートまでさまざまな種類が揃っていることも大きな魅力です。最近は色数を抑えたシンプルなインテリアが好まれる傾向に合わせて、モダンな絵柄や、落ち着いた色合いのアートポスターが好まれているようです。
いろいろなイメージが湧いてくるポスター(左)や落ち着いた色合いのモダンな写真(右)なども人気。
アートポスターを自分で作って楽しむ方法もあります。たとえば絵本の1ページ、本のカバー、雑誌の中で見つけたお洒落な写真、友人から送られてきたポストカード、紅葉した美しい木の葉なども、額に入れるだけで立派なオリジナルアートになります。お気に入りのスカーフをそのまま飾っても素敵です。
自分のセンスで自分だけのアートをインテリアに取り入れれば、家での時間はもっと楽しくなるに違いありません。
資料提供/ピリオドインテリア目黒
アートポスターは自分好みで選ぶ
アートポスターを選ぶ時にもっとも大切なことは、気に入ったモチーフ、色合い、作家など、自分の好みに合った作品を選ぶことです。作品との最初の出合いで、自然と心を動かされるものを選んでください。
キレイに見える飾り方
気に入った作品も、飾り方の工夫で、より美しく演出することができます。たとえば、家族や友人があつまるリビングであれば、存在感がある大きめのサイズを選び、ソファーに座った視線からやや上の高さに飾ります。ソファーでの時間に深いくつろぎと落ち着きを与えてくれるはずです。小さな絵は、同じサイズで色や形が揃ったものを並べて飾ると、統一感がとれ美しく見せることができます。壁にスペースがない場合は、壁に立て掛ける方法もあります。大きめのポスターを床置きにすると、センスのよいギャラリーのような雰囲気を醸し出してくれます。
額の色は椅子や花器の色と同系色でまとめると統一がとれます。花や小物との全体のバランスを考えて飾ることも大切です。
大きなポスターは壁に立て掛けたり床に置いて飾る方法もあります。キラリとセンスの光る飾り方ですね。
お部屋の特徴に合わせて飾る
お部屋によっても飾り方の工夫があります。寝室は、ベッドの頭側の壁面に飾ることをおすすめします。プライベートな空間なので、個性的な絵を選ぶのもいいでしょう。子供部屋には、シンプルで明るい色柄のものを。大人の趣味を押し付けるのではなく、子供が好きな絵を選んであげましょう。玄関やトイレなど小さめの空間には、コンパクトで明るめの作品が適しています。
ホテルやレストランの壁にさり気なく飾られている絵やポスターに、ホッとすることがあります。あなたの部屋も、アートポスターで落ち着いたセンスあふれる空間にしてみませんか。眺めるたびに、あなたの感性を優しく心地よく刺激してくれることでしょう。
寝室の壁を活かし、小さな絵を3点ベッドの幅に合わせてレイアウト。ベッドカバーと絵柄のアクセント色を同系色で美しくまとめています。
子供部屋には、子供たちが好きな絵を飾り、成長に合わせて絵を変えてあげましょう。
スポットライトで照らせば絵もいっそう引き立ちます。
額選びの基本
"額"には実にいろいろな種類がありますが、ポスターや写真を入れる額は油絵を入れるような重厚なものではなく、木やアルミでできたシンプルな"フレーム"が似合います。軽くて値段も安く、カラーも豊富、さらに既製の紙のサイズで作られていることが多いので使い回しにも便利です。しかしカラーが豊富ということは嬉しい反面、どれを選んでいいのか迷ってしまうことにもなります。どんな絵や部屋にも合いやすい無難な茶系カラーを選びがちですが、せっかくですのでフレームの色でも楽しんでみましょう。フレーム選びに決まりはありませんが、ちょっとした基本を紹介します。
絵に使われている一色をフレームの色に選ぶ
服装でも、ちょっとした小物を洋服に使われている色と同じにすることで統一感が出るように、フレームも絵の中にある色から選んでまとまり感を出すとしっくりします。花の絵やポスターなら花の色や葉の緑のフレームにしてみるといいでしょう。
白いフレームはカラフルな絵に
絵の中の一色をフレームの色にするのもフレームを選ぶ際の基準になりますが、色数が多くてどれにしていいのか迷ってしまったら、白をフレームにしてみるのはどうでしょう? カラフルな絵に白いフレームはけっこう似合うのです。お子さんがたくさんの色を使って描いた絵などにもよく合います。フレーム自体の色は目立ちませんが、その代わり絵を引き立ててくれる効果がありますし、白い壁紙やシンプルな部屋には良く似合います。
絵を選ばない金・銀フレーム
金・銀のフレームは、比較的どんな種類の絵にも合うだけでなく、作品に高級感をもたらしてくれる便利なフレームです。しかしひとつ気を付けるべきことは、特に金色のフレームの中には安ものっぽく見えてしまう色があること。あまりにピカピカしているフレームは避けるなど、気を付けて選びましょう。
濃い色のフレームも幅広く使えます
黒や黒っぽい色のフレームは絵を引き締める効果があり、さまざまな空間の中で作品を際立たせ、存在感や高級感をもたらしてくれます。白のフレームは壁や空間と同化することにより作品のみを際立たせてくれる効果がありますが、濃い色のフレームは、壁や空間と絵を切り離すことにより作品を強調してくれる効果があります。
部屋との配色も考慮する
絵とフレームとのマッチングも大切ですが、それを部屋に飾ったときの統一感も大切です。お部屋と合わせる際の選び方の基本は、フローリングや家具の色、質感などに合わせること。そうすることによってインテリアに一体感が生まれ美しくまとまります。また、ガラスやコンクリートを使用した無機質なインテリアには金属系の額を、木をふんだんに使ったナチュラルなインテリアには木の額がおすすめです。部屋の広さや家具とのバランスを考え、トータルで「自分らしいインテリア」と感じるように工夫して飾ってください。
木の温もりを生かした木製のポスターフレームで、定番色からビビットカラーまで8色を用意。サイズはB1、A1、B2、B3、A3、A4のほか、ポスターに合わせた8つのサイズもある。価格は1,600円~6,800円。
スタイリッシュで軽いアルミフレームはポスターや写真をさりげなく引き立ててくれます。取り扱いも簡単。色は4色、サイズは30種類。ぴったりサイズのフレームが見つかるはずです。価格は1,000円~5,000円程度。
豊富な種類が揃っているアートポスター
広告ポスターから、著名作家のアート、写真など、アートポスターには選ぶのに迷ってしまうほど多彩なジャンルがあります。まずはお気に入りの一枚を、楽しみながら見つけてみましょう。まずは「モダン」「アブストラクト」「広告ポスター」から紹介します。
デザイン性が高く鮮やかな色彩や遊び心のある形など、インパクトの強い作品が多くまとめられています
今でも新しさを感じるヴィンテージポスター。どこか懐かしさもあわせ持っています。
まだまだあるアートポスター
「ミュージアム」「写真」「コンテンポラリー」から、お気に入りの一枚を、楽しみながら見つけてみましょう。
ピカソ、マチス、ダリ、モネ...。有名作家の存在感のあるアートポスターです。
題材を、既成の概念や価値観から離れた作家独自の視点でとらえた作品です。お部屋を洗練された雰囲気に変えてくれます。
花や鳥から食物や風景まで、あらゆるジャンルとタッチの写真が揃ってます。