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ライフスタイルコラム
手作りクリスマスツリーでクリスマスを楽しむ
クリスマスを華やかに彩ってくれるクリスマスツリー。工夫次第で楽しく簡単にできるので、今年は家族で手づくりしてみませんか?お部屋に合わせたツリーづくりのポイントをご紹介しましょう。
さまざまな"手づくり"の習慣
キリストの生誕を祝うクリスマスには、世界中にさまざまな"手づくり"の習慣があります。
たとえばスウェーデンでは、グレーの服を着た妖精のようなサンタクロースを心をこめて手づくりし、サンタクロースの国といわれるフィンランドでは、氷のランタンを作り玄関に灯す伝統が残っています。またツリーを飾るオーナメントにも、スイスやスウェーデンでの麦わらの天使、ドイツでのレースで編んだ雪の結晶、そしてデンマークでの切り紙細工の鳥など、その地域独自の手づくりの習慣が伝えられてきました。
習慣は違っていても、どの国でも家族揃って手づくりのクリスマスを楽しんでいます。手づくりによる温もりが、寒く厳しい季節を温かく彩り、忘れられないクリスマスにしてくれるのは共通のようです。
楽し気な飾り付けがされたクリスマスツリーは、それだけで温かな雰囲気を感じさせてくれます。電気を消したライトアップでは、暖かな光が幸せな気分にさせてくれます。
今回の特集で「手づくりのクリスマスツリー」について教えていただいた、沖野久美さん。
<プロフィール>
ディスプレィデザイナー。町田ひろ子アカデミー卒業。住宅のモデルルーム装飾をはじめ、テーブルコーディネートなど生活に関わるデザインをトータルに提案している。
"わが家"らしいオリジナルツリー
家族で楽しむ手づくりツリー」では、オーナメントやツリーに工夫をこらし、"わが家"らしいクリスマスを楽しんでみるといいでしょう。たとえば、リボンだけで飾ったエレガントなツリー、いろいろな木の実で作ったナチュラルなツリー、オーナメントまですべて白にしたシンプルなツリーなど、飾る部屋のイメージにあわせてクリスマスツリーを考えてみましょう。
たとえばリビングなら、家族はもちろん訪れる人たちとも話が弾むようなツリーを飾りましょう。ツリー本体は市販のものでも、家に置かれている大きめの観葉植物を使うのもいいアイデアです。またオーナメントには一般的なボールや星、リボンなどのほか
・趣味で集めた人形
・使わなくなったおもちゃ
・きれいな包装紙のキャンディ
などもよいものです。たとえば、一年間の思い出深い家族の写真を小さな額に入れて飾ると、今年を象徴する温かなツリーができあがります。大切なのは、家族でアイデアを出しながら作ることです。
家族みんなで飾り付けを楽しみながら自由に作れば、子どもたちの創造力を育むことはもちろん、いつまでも思い出に残るクリスマスになることと思います。
それでは次ページでは、リビング以外のお部屋にあったツリーを見ていくことにしましょう。
大きめの観葉植物にお気に入りのオーナメントを飾りましょう。葉の少ない植物には、小さめの銀と赤のボールを木の実をにみたてて飾ると、シックなイメージのツリーになります。
キッチンには、赤色系で食欲を促すクリスマスツリー
ダイニングテーブルに飾るツリーは、クリスマスのお料理をいっそう引き立てます。ツリーの高さは、視線をさえぎらない25~30センチくらいにし、安定するよう調整します。ツリーの下に皿を一枚敷くと落ちつきがよくなり、テーブルを拭くときにも移動しやすく手間がかかりません。オーナメントはお料理とのバランスを考えて楽しくまとめます。赤色系のオーナメントには、食欲を増進する効果もあります。
子ども部屋にはフエルトを使って壁に貼れるツリーを
子ども部屋のツリーは、子どもたちに作ってもらいしょう。たとえば、壁に飾る小さなツリーならスペースを選びません。柔らかさと温かみのある赤や緑のフェルト素材をベースにして、丸い形をいくつか切り抜き、ツリー型に組み合わせ、リボンや小さなサンタ、キャンデーをオーナメントにするなど、子どもたちに自由な発想で飾り付けてもらいましょう。
狭い空間には香りの出るツリー
玄関やパウダールームなどの狭い空間には、「香り」のツリーが小さくても印象的です。ツリーの中には、アロマオイルを包み込ませた小さなサシェ(匂い袋)を入れます。たとえば、バニラエッセンスやシナモンは温もりを感じる冬向きの香りです。
手づくりのツリーは、温かみのある空間と時間を鮮やかに創り出してくれます。クリスマスに向けて、家族で楽しめるクリスマスツリー作りを始めてみましょう。
フエルトを使ったタペストリー型のツリーです。鮮やかな赤がポイントになります。
可愛らしい小熊のライトスタンドです。ツリーのそばや玄関に飾るとアクセントになります。
手づくりフォトスタンドです。木の実やリボンなどのモチーフで、クリスマスをアートしましょう。
香りのあるサシェのツリーです。フェルトを2枚重ね縫いし、中にサシェなど入れます。
ツリーをモチーフとしたインテリアグッズ
さまざまな機能性とデザインがお洒落心と遊び心を刺激する、ツリーをモチーフとしたインテリアグッズを紹介します。クリスマスはもちろん、毎日の暮らしにも使える優れものです。
3つのシェードの重なりは、まるでモミの木のように見えます。光沢の違う2つのフレーム仕上げは、テーブルの上に落ち着いた雰囲気を作ります。
天然木で作られたチェコスロバキアのツリーです。ビー玉が螺旋を描きながら転がり、穏やかで優しいリズムを奏でます。大人も楽しめる遊具です。
モミの木、ハート、星を組み合わせたデンマークのモビールツリーです。わずかな空気の流れを感じて、輝きながらゆっくりと回ります。
金色の鉢の上に大小のカラーボールを重ねたツリー型のオブジェ。トップはカードホルダーになっています。テーブルにひとついかがですか。
普段はジャケットやコートをかけるハンガーです。左右はほぼジャケット幅くらい。飾るようにかけることができます。クリスマスにはリボンをつけてみましょう。
12本の金色のアームが四方に美しいカーブを描いて伸びています。お気に入りのオーナメントやアクセサリーなどをかけてみてはいかがですか?
手づくりの「チョコツリーケーキ」
30分ほどで簡単にできあがる、「チョコツリーケーキ」を作ってみましょう。お子さんと一緒に作ってみても、楽しいですよ。
■材料(4人分)
・板チョコ:100g
・カステラ:適量
・生クリーム:100ml
・砂糖:大さじ1
・果物:適量
■作り方
1. チョコを電子レンジで溶かし、クッキングシート上に薄く円状に広げる(大~小4つのサイズが一組)
2. カステラをチョコよりひと回り小さい円形に切る。
3. チョコに泡立てた生クリームを塗りカステラを乗せる。さらに、生クリームを塗りひと回り小さなチョコを乗せる。
4. これを数回繰り返し、一番上に小さなチョコを乗せる。
5. まわりに果物や生クリームを飾ってできあがり。 チョコの縁をギザギザにすると、モミの木らしくなります。
クリスマスを家族みんなで楽しむ、「手づくりのクリスマス」に関する書籍をご紹介します。今年は、お部屋を彩るクリスマスグッズを楽しく作ってみましょう。
月刊誌「おりがみ」に掲載された作品から、特にクリスマス向けの秀作を集めた1冊。リースにブーツ、クリスマスツリーにサンタクロースなど、お子さんと一緒にチャレンジしても楽しそう。パーティーにも役立ちます。パート1となる「Origami de Christmas」もあります。
日本折紙協会
1,890円(税込)
ミニ額やタペストリーをはじめ、リース、オーナメントなど、小さくてかわいい、そしてクリスマスらしい刺繍作品をたくさん集めた1冊。 手づくりのクリスマスなら暖かさと楽しさがいっぱいです。刺繍の仕方も丁寧な図が載っているので、初心者の方でも安心です。
戸塚きく(著)
啓佑社
1,365円(税込)
リースの"輪"をテーマに、フェルトや木の実、貝殻ウールなどなど、さまざまな素材を使ったリースのデザインを紹介。「リースって、こんなに手軽に楽しめるんだ」「こんなリースもアリなんだ」ということがよくわかる一冊。読めばリースづくりにチャレンジしたくなるはず。
雄鶏社
定価:1,000円+税