洋服収納で困った!捨てられない理由別片付け方5つ

捨てるのは悪いことではなくて、むしろ捨てると良いことがあるという今の時代。でもやっぱり捨てるのは無理!?それならアプローチ法を変えましょう。

「もうこれ以上しまえない!」というときに、収納をなんとかしなければいけないと強く実感します。そこで、全国の20代から60代の男女各100名、合計1000名を対象にアンケート調査を行いました(調査協力:マクロミル)。

その結果によると、「服の収納で困っていること」の1位が「捨てられない服がある」ということでした。そこで、全国の迷える服持ちさんのために、見切るための方法をご紹介します。



理由1:また流行する

意外かもしれませんが、流行を理由に挙げている人は少数派。流行に振り回される人が少なくなっているようです。一方で、流行が巡ってくればまた使えるから、そもそも捨てる必要のない服として対象から外れているといった見方もできます。

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とは言え流行待ちの服がいくつもあって、今着る服をしまいにくくしているとしたら、処分してスペースを空けた方がいいのは明らかです。

ありがちな理由がまだあります。



理由2:痩せたら着る

この理由は乙女心かと思いきや、男性にも共通する思いです。どちらかと言うと年代が高い人のほうが、痩せることへの淡い期待が残りやすいようです。実は、年代が高くなると、痩せたとしても若い頃のような体型ではありません。お腹まわり、腰まわりだけがきつくて着られないといったことが起こるのも事実。そんな現実を直視するのはキツイことですが、目をそむけるわけにはいかないのです。

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若い年代の人であっても、痩せた自分に似合う服が今の手持ち服とは限りません。サイズがちょうど良くても、色や形が合わないこともあるのでは?髪型や髪の色、メイク、履く靴など、新たな自分をトータルにコーディネートしたくなるのではないでしょうか。



理由3:高かったし新品同様

捨てられない理由の横綱は、買ったときの値段のこと。高かったものほど大事にするので、ほとんど着ないまま新品同様の状態になりがちです。使う時間よりも、しまってある時間がはるかに長いと元が取れません。

たとえば、着る機会の多い服ほど、値が張っても上質なものを選ぶようにします。ここ一番の時にしか着られない服は、イメージ優先で選んで値段を抑えて買うといった、メリハリをもたせるのもひとつのやり方です。

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では、高かったけれど活かしきれない服はどうするかと言えば、次のオーナーを探すこと。身近な人に譲る、リサイクル店での委託販売、フリーマーケットに自ら出品するかフリマの得意な友人に託すといった手段を見つけます。リメイクショップで着やすい形に変えてもらうのもいい手です。

次は、自分では気づきにくい理由があるときの片付け方をご紹介します。



理由4:ベーシックな服だから

予想外に多かったのが、ベーシックだからこそ捨てられないということ。組み合わせが上手くできれば、活かす道が開けそうな気がするわけです。そして、「いつか」「もしかして」着られるという思いにつながりやすいのでしょう。

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シンプルなワンピースなら上着と合わせやすく、アクセサリーやスカーフで変化がつけられます。ブラウスやニットなど、インナーとして着用する服も同じように活用できるはず。ところが、そのコーディネートが思うように上手くいかないと、組み合わせの利かない失敗服の連鎖が起こって、服が増えていくのです。

実は、ベーシックな服ほど選び方が難しいのではないでしょうか。服自体はベーシックであっても、色と質感とシェイプが自分にピタリと合ったものでないと、野暮ったくなるのでは?失敗の連鎖から卒業して、マイベーシックを組み立て直しましょう。



理由5:好きだけれど古びている

近ごろは、擦り切れるまで服を着るといったことはありません。でも、お気に入りの服を繰り返し着ていると、色があせたり白けたり張がなくなったりするなど、素材が劣化してしまいます。買い替えたくても二度と手に入らないデザインのものは、どんなにくたびれていても心残り。そんな服に巡り合えたことがラッキーでした。

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残念ながら、服は消耗品。それでも、大切な服だけを記念に残しておくのもOK。愛用品専用のボックスを作って、防虫剤と一緒に丁寧に保管。ときどき中を見て、服から気持ちが離れたら処分しましょう。

服には捨てる基準があります。捨てられないという男性も、基準で捨てるのがおすすめです。 
男女、年齢を問わず洋服を整理して「捨てると痩せる」という法則があります。吟味して納得してから処分しましょう。

※調査協力:マクロミル




この記事の担当ガイド
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収納 ガイド 

すはら ひろこ

 

365日おうちのもやもや整理に取り組む 片付け・収納のエキスパート。

建築・インテリア・整理収納の資格と、豊富な経験に基づいた片付け術に定評がある。住宅の商品開発や収納用品のデザイン監修をはじめ、雑誌やテレビ、ラジオなどメディア出演多数。著書・監修書も多く、人気講師として各地でセミナーを開催。共働き主婦の目線から追求した収納法は、誰もが実践しやすくヤル気が続くと好評。

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