リラックスバスタイム

連日の暑さと冷房によるストレスなど、疲れたカラダを癒すにはリラックス効果がある"お風呂"がおすすめです。健康増進や美容のための、快適なバスタイムの過ごし方をご紹介します。

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暑い日が続く夏は、汗や汚れをお風呂でさっぱり落としたい。でもついついシャワーで済ませてしまう‥‥。そんな風に、バスタイムを簡単に過ごしてしまう人が多いようです。しかし、暑さや冷房などで疲れているカラダは、ゆっくりお風呂に入って癒すことがとても大切です。

入浴には肌を清潔に保つこと以外にもさまざまな効果があります。特に心とカラダをリラックスさせる効果は、毎日の健康づくりには欠かせません。入浴は全身の血液やリンパ液の流れをよくし、新陳代謝を高めて体調を整えます。特にぬるめのお湯に入れば、人がくつろいでいるときに働く副交感神経が活発になり、心をリラックスさせます。

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入浴にはエステティック効果や運動効果もあります。キレイになれる、健康になれると思うと、楽しくバスタイムが過ごせるのではないでしょうか。

エステティック効果としては、入浴によって新陳代謝が活発になり、肌表面の汚れや体内にたまった老廃物が体外に押し出され、肌が本来持っているキレイになろうとする力が高まります。肌のトラブルを解消して潤いを保つためには、お風呂でフェイスやボディをマッサージすると、さらに美肌への近道となるでしょう。

運動効果としては、1回の入浴(約15~20分)で、約1kmを走った場合と同じくらいのエネルギーが消費されますから、普段は忙しくて運動ができない人でも、お風呂でシェイプアップが期待できます。

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リラックスバスタイムを楽しむためのグッズはたくさんありますが、香りはもちろん、色、カタチまで楽しめるのが入浴剤。夏は海や森林浴をイメージした爽やかなものが人気です

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よりリラックスするために、プラスアルファの工夫やアイデアで、バスルームを快適に演出しましょう。まずは、バスルームのカラーコーディネイトやインテリアを考えます。カラーは植物のグリーンや空や海のブルーなど、自然を感じさせる色とパープルなどの寒色系がくつろげる色です。自分が一番落ち着く好きな色も効果的。シャワーカーテンやブラインド、マット、洗面器などで、カラーをプラスします。

バスグッズなどのインテリアは、シンプルなものがおすすめです。シャンプーやリンスの容器類は、雑貨ショップでお気に入りの物を選んで詰め替えます。ボディブラシやタオルなどもデザインにこだわりましょう。

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生花やドライフラワー、フレッシュハーブを浮べて五感で楽しむバスタイム。ちょっと贅沢な感じが、明日の活力も生み出します

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シンプルなバスグッズは、雑貨店はもちろん、100円ショップでも購入できます。バスルームを清潔感溢れる白で統一できるよう、真っ白な磁器のソープディッシュやディスペンサーもあります

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心の芯をリラックスさせるには、香りが効果的です。アロマオイルを浴槽に入れたり、ポプリを浴室に置いたり。香りもよく見た目も美しい花やハーブも素敵です。花はバラやラベンダー、ジャスミン、マリーゴールドの生花やドライフラワーを。ハーブならカモミール、ローズマリー、タイム、セージなどが疲れを癒し、くつろぎのひとときを演出してくれます。

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好きな音楽を聴きながら入浴するのも、リラクゼーションのよい方法です。ゆるやかなクラシックやジャズなどは、心をゆったりとさせてくれます。鳥の声や波などの自然の音や、アーティストがテーマごとに編集したヒーリング音楽も種類が増えています。防水仕様のCDプレイヤーなどもありますので、とっておきのバスタイムを自分なりに演出してみましょう。

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バス用のCDプレイヤーはインテリアのひとつ。バスルームに合ったデザインを選びましょう

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写真提供:ツインバード工業(株)

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バスルームのインテリアとして観葉植物を上手に使いましょう。爽やかないきいきとした植物は、気分を清々しく、心に潤いを与えます。栽培はハイドロカルチャーという、土を使わない水栽培が手軽で便利です。土と違って浴室を汚すこともなく、色付きの物もあるため、ガラス容器に栽培するととてもお洒落。植物はオリヅルランやポトス、ツディシダ、アジアンタムなどの多湿を好む種類が育てやすいでしょう。

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ガラスの容器で栽培できるハイドロカルチャー。
時々、太陽光にあてて育てます

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お風呂から上がると、なんだか疲れていることはありませんか? それは、肩までつかる全身浴の場合、全身が受ける水圧は約1トンにもなり、肺や心臓に負担を与えてしまうことから疲労感となります。そこで最近、健康的な入浴法として注目されているのが"半身浴"です。

半身浴は高血圧や心臓の弱い人に最適な入浴方法ですが、カラダを芯から温めて冷え性を予防し、新陳代謝を活発にして美肌へ導く効果もあります。方法は38~40度くらいのぬるいお湯に20~30分、みぞおちから下だけつかります。上半身は濡らさずに、冷えないように注意しましょう。肌寒いときには、肩に乾いたタオルをかけます。また夏の入浴は汗をたくさんかくので、お湯につかりながら必ず水分を補ってください。

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目を休めることは、神経の疲労回復やストレスを解消します。照明は心が落ち着くようやや暗めに。さらに、電気の照明は使わずに、キャンドルの明かりでバスタイムを楽しむ方法もあります。やわらかな明かりと香りが楽しめるバスルーム用のアロマキャンドルも、浴槽に浮べて使えるものなど、最近はさまざまな種類があります。好きなデザインや香りをチョイスしましょう。

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バスキャンドルの明かりで水面のきらめきを楽しむ。美しく幻想的な世界が広がります

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ストレスや精神的な疲労を回復するには、38~40度のぬるめのお湯に、15~20分つかります。目を閉じて入浴すると、さらにリラックス効果が高まります。

肉体的な疲労回復には42~43度の熱めのお湯に入り、ボディブラッシングやマッサージをしながらカラダを洗うと効果的です。

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38~40度のぬるめのお湯で15~20分入浴し、その後バスタブにつかったまま、手を上げたり首を回したりするストレッチを。特にこっている部分には、40~42度の熱めのシャワーをあてます。首のこりには、お湯でしぼったタオルを首の後ろにあててみてください。

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就寝の1時間くらい前に、37~39度のぬるめのお湯にゆったり20~30分入ります。さらに43度くらいの温水シャワーを耳の後ろあたりと足先全体に、2、3分ずつあてます。耳の後ろは自律神経のバランスがよくなるツボ。足先は血行促進と冷えを解消。これでぐっすり眠れるはずです。

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湯船につかる以外にも、バスタイムを快適にする方法があります。それは、シャワーを使ってのスリミングや美肌効果を狙う、簡単なシャワーエステ。カラダを洗うときやお風呂から出る前に、水圧を強くしたシャワーで気になる部分をマッサージする方法で、疲労回復や健康効果も期待ができます。

シャワーエステは40~42度の熱いお湯と冷たい水を交互に使うのがポイント。なお安全のため、必ず温度を確認してから行ってください。水圧はシャワーによって違うので、水圧が足りないときはシャワーヘッドをカラダにより近づけて使用します。円や、ら旋を描いてシャワーをあてることで、血液やリンパ液の流れをスムーズにし、肌を引き締め、むくみやたるみを改善します

 

おへそを中心に、外側に向けて円を描くようにシャワーをあてます。おなか全体に熱めのお湯を1、2分、次に冷たい水を約10秒あてます。数回繰り返してください。ウエストシェイプと便秘解消によいマッサージです。

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ヒップ全体に円を描くようにシャワーを動かし、次にヒップを持ち上げるように太ももからヒップに向かってシャワーをあてます。これをワンセットとし、熱いお湯と水を交互に数回繰り返してください。

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つま先から太ももへ、ら旋を描くようにシャワーをあてます。熱いお湯と水を交互に数回繰り返してください。むくみを改善する効果もあるので、脚がむくみやすい人や、外出した日におすすめです。

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手の先から肩へ向かって、ら旋を描きながらシャワーをあてます。たるみが気になる二の腕は、特に水圧を強めにします。熱いお湯と水を交互に数回繰り返してください。

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バスタイムをより楽しく、そしてリラックスするための書籍をご紹介します。
半身浴をしながらゆったり本を読むのもおすすめですよ。