植物をアートに!ちょいDIYで作る額縁コンテナ

額縁コンテナって?
額縁コンテナ

コンテナ(ontainer)とは、容器類を指す英語ですが、ガーデニングでは植物を植えこむ鉢全般を指します。

つまり額縁コンテナとは、その一部を絵画の額のように仕立てた鉢ということになります。庭を彩るおしゃれなグッズとして、ガーデニングショップや雑貨屋、インテリアショップで商品化されたものを見かけたことがある方もいらっしゃるでしょう。
今回はこの額縁コンテナを、工作の手間をできるだけ省けるよう市販品などを上手に利用して作成する方法をご紹介します!

既製の箱と加工材を使って     

 

市販の木箱を使って

難易度レベル★ 製作時間30分~ 予算105円~

材料は、100円ショップ「Seria」で購入した蓋付きのコレクションケースです。この蓋に付いている透明プラスチックをカットして、そのままフレームにしてしまおうというものです。なので作り方といっても、下画像のマスキングテープ上辺部をカッターで切り、斜線部を取り除くだけなのですが......。

額縁コンテナ

コレクションケースからの作成例

実際に制作に入るとこのプラスチック板、カットするには予想外に丈夫でした。通常のカッターより、アクリルカッターを使った方が作業効率が良いと思いました。また、本体のフレーム部分にはめ込まれている状態のため、ラインをうまくカットできてもすんなりと外れてくれず、無理に外そうとするとベキベキと亀裂が入るという難物だったのです。

不要な部分に亀裂が入っても問題ありませんが、ストッパーとなる部分に亀裂が入ってしまい使用できなくなった場合は、「下敷き」で代用しましょう。

作例2の画像は、これも100円ショップで買ったグリーンの下敷きをカットしてはめ込んだものになります。このまま飾ることもできますし、壁掛けにしたい場合は、箱の裏に「三角吊り金具」を付けます。 


 

市販の木箱と木材を使って

難易度レベル★★ 製作時間1時間30分~ 予算450円~
額縁コンテナの材料材料は、100円ショップ「ダイソー」で購入した木箱と、ホームセンターで購入したヒノキ加工材(サイズ910×60×9mm)です。 
この他、工作用にノコギリもしくは糸ノコ、木工用ボンド、水抜き穴を開けるためのキリかドリル、塗装する場合はアクリル絵の具やペンキを準備します。
 
なお部材aとbの接合には、マスキングテープや裏打ちのためタッカーもあるとなお良いでしょう。
   
 


下図の要領でヒノキ加工材をカットして、木工用ボンドとタッカーで額縁状に接合したものを木箱に取り付けます。加工材の切り出しは、本当は3ヶ所カットで済ませたかったのですが、木箱に合わせるため4ヶ所カットで余分な端材が出てしまいました。新聞紙などで型紙を作って、現物あわせしてからカットすると失敗しません。

額縁コンテナ、部材のカット

額縁コンテナ、部材のカット

好みの色でペイントしたり、工作用のカラータイルを貼ったりすると完成度もアップ!多肉植物を植えこんで完成です。多肉植物なら一旦しっかり水やりしておけば、その後しばらくは水やり要らずなので、お子さんの夏休みの作品にも最適です。

額縁コンテナ

多肉植物を植え込んだ完成例

なお、こちらも材料費予算に植物は含まれていません。参考までに、完成例では多肉植物を6種類植え込んでいます。また、製作時間に接着剤や塗装材の乾燥時間は含まれていませんので、ご了承ください。

 


素麺の空き箱を使って

難易度レベル★★★ 製作時間2時間30分~ 

こちらは参考作品となりますが、夏の定番ギフト「素麺」の木箱を2個使用して作成したものになります。なので、材料費はタダ!こちらはフレーム部分もちゃんと斜め45度にカットして組んでいるので、より額縁らしく仕上がったと思います。

素麺箱で額縁コンテナ

素麺の空き箱を使った例

木箱は一旦片側の外枠と背板を分割し、サイズの縦横比を変えています。箱の片方は背板あり、もう片方は背板も取り外し、この二つの箱を端材で組み合わせて一つの箱にするので、工作の手間はかかってしまいますね。

額縁部分は素麺箱の蓋から切り出しますが、※印の部材は2枚必要になります。また、素麺箱の蓋は板厚が薄かったので、部材接合にはタッカーでなく普通のステープラーを使いました。塗装は、家にあったオイルステインで仕上げました。

いかがでしたか?これらを参考に家にある木箱を利用したり、植物の入る箱部分から作成すれば好みの大きさの額縁コンテナを作ることができますよ。


この記事の担当ガイド 

畠山 潤子(はたけやま じゅんこ)

本人.gif花好きな母のもと、幼少より花と緑に親しむ。1997年より、本格的にガーデニングをはじめる。ガーデニングの素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいと肩書きを「ガーデンライフアドバイザー」とし、記事執筆や監修、講演会の講師などの活動を行う。資格:グリーンアドバイザー、ハンキングバスケットマスター。